明礦平山の珍犬ハックル ![]() キャブ前面の窓の表情から「珍犬ハックル」とニックネームが付けられたこのバテロコは、愛らしい表情とともに長いオーバーハングの上に小さなキャブを備えたスタイルが魅力でした。 今までは限られた資料からしか分からなかった機関車ですが、この度コラボを組んだ「いのうえこーいち氏」から詳細な写真の提供を受け、模型化に踏み切りました。 そんな魅力あふれる「明礦平山の珍犬ハックル」の楽しさを、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。 第1回 1.まずキャブの組み立てから始めます。丁寧にランナーから切り離して裏側の凹んだ部分を谷折りにして箱状にします。合わせ目を半田付けしたら、ランナーの部分を丁寧にヤスって仕上げておきます。 ![]() 2.屋根板は左右の凸の部分を万力に咥えて、定規などを充てて45度ぐらいにまで曲げてやります。 そして丸棒に宛がってジワリと曲げてキャブのRに合うようにします。 ![]() ![]() 3.キャブに屋根板を半田付けしますが、屋根上のリベットが均等に並んでいる方が前面側ですので注意しましょう。 後妻板にテスリを曲げて半田付けします。 ![]() ![]() 4.台枠やバッテリーは湯口を仕上げておきますが、特に台枠前方の湯口はツライチになるまで仕上げておきます。 カプラーピンが入る穴はφ0.8ドリルでサラっておき、椅子やブレーキハンドルを瞬間接着剤で接着します。 これで組立工作はオシマイです。 ![]() 第2回 1.塗装作業に入ります。MWプライマーで下塗りをしておき、全体をMWC-13 ダークイエローで、コントローラーとウェイトはMWC-02 ディープブラックで練ります。 その後で椅子の上面はプラカラーの青で、バッテリーの配線は黒く、ヘッドライトの内側は銀色に塗っておきます。 302のレタリングはアルプスモデル製「木曽森林鉄道B」のインレタに入っている大きな数字を使います。但し、何故かこの番号は左側のみで右側には書かれていません。 コントローラーの上部はプラカラーの銀色で塗り(但し、ハンドルの握り部分は黒のまま)台枠に接着します。 台枠の前方のネジ穴がギリギリに見える位置でバッテリーを台枠に接着してから、好みによりMWC-12 フラットベースを加えたMWC-10 クリヤーでオーバーコートをしておき、プラカラーのフラットブラックを極く薄くしたものでウェザリングをします。 ![]() ![]() 2.キャブにプラ板などから切り出した窓ガラスを接着したら、前後の妻板の下に僅かな木工用瞬間接着剤を塗り、台枠に固定します。 ヘッドライトにはリムとレンズを接着します。 ![]() ![]() 第3回 1.KATO製動力はまず、車体を両手の指で拡げるようにして取り去り、写真のような状態にします。 次に床板下面に見える椅子のボスを押して椅子を取り外します。 ![]() ![]() 2.コネクターを抜いてから床板に見えているグレーの台車の突起部分を押して動力を外します。 外した動力は写真のようにカッターで余分な部分を切り取ります。 ![]() ![]() 3.リード線は根元から10mmでカットして4個あるラグ板のうち内側のラグ板に素早く半田付けし、中央の丸い部分は削いでおきます。また、配線は出来るだけ穴の中に納めるようにします。 これにカーペット用などの厚めの両面テープを貼り、予め1.4x4mmビスでウェイトを止めておいた台枠に固定して出来上がりです。 ![]() ![]() ![]() ![]() |