キット組立講座

松本製材のボギー材木車



松本製材は三河の山奥の製材所ですので小世帯でした。
 ここで働いていた車両はボギーDLGL、そして2両のボギー材木車だけでした。
 ここでは長いドローバーを使って機関車の前後に材木車を繋げ、前方の材木車がポイントを渡ったところでポイントを切り替え、そのまま推進していく、などという離れ業も展開されていました。
 初期は黒色だったのですが、その後は機関車と同じように赤く塗り替えられて使われていました。
 そんな魅力あふれる「ボギー材木車」の楽しさを、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。



1.ロストワックスの湯口を仕上げたり、台枠や台車のボルスター部分を平らに仕上げたり、カプラーピンの入る穴をφ0.8ドリルでサラっておく程度で、何と半田付けはおろか、組立作業らしきものは皆無ですので、説明もいきなり塗装から始まります。
 まずMWC-52 MWプライマーで下塗りをしてから、台車も含めてMWC-02 ディープブラックもしくはMWC-15 ライトレッドで塗ります。
 そのままでも良いのですが、ニュアンスをつけるためにハンブロールのサビ色を極く薄く溶いて鉄板の網目に染み込ませるように塗っていきます。



2.ステイクポストや台枠のゲタ部分をプラカラーのフラットブラウンで塗ります。



3.材木車ですからやはり材木を乗せたいもの。適当な枝やバルサの丸棒を切って乗せてやりましょう。



4.車輪を組み立てます。結構ギュッという感じで軸が入るので抜けることはないし、この小ささですから車輪が振れてしまうこともないでしょう。
 この車輪を組立図に従ってセンターピンで組んでいきますが、軸が入る部分の塗装は剥がしておき、コイルスプリングは1個を2個にニッパーでカットし、その切り口を下側にセットします。
 真ん中の燐青銅板の上の板は車輪をセットした際に車軸に僅かに触れるようにし、下の板は車軸がガタつく程度に曲げてやります。
 このサジ具合は微妙ですが、指の腹で車輪を回して軽く回るようにします(車重が軽いのでレールの上に置いてもサーッとは走りませんが)。













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