シリーズ沼尻
沼尻のボハ6〜7


今年は沼尻鉄道開業100年目の記念イヤー。
 設計自体は2005年に完了していたのですが、諸般の事情で「年始の大風呂敷」に登場しては消えたこの客車が、満を持してリリースされます。

その間に当社の製品レベルも徐々に向上しておりますので、今の仕様に耐えられるよう追加設計をして先日製造に着手しました。

沼尻ファンの方々には大変お待たせを致しましたが、「待ってて良かった!」と皆さんを唸らせるような製品に仕上がっておりますので、どうぞ御期待下さい!





模型製品について

1.徹底した調査によって、ボハ6と7の違いを正確に再現致しました。

2.その相違点は次のような点です(車体の上から順に)
 a. 特徴ある深い屋根ですが、その屋根先の形状が全く違い、ボハ6は妻面が弧を描いて角がカッチリ
  しているのに対して、ボハ7は直線になっていて上から見た時にコーナーは(側面図には表されていませ
  んが)
大きなRを描いています。
 b. 屋根の雨樋はボハ6にはなく(デッキ部分だけ肩にRが無いので、それが雨樋の役をなしてはいますが)、ボハ7
  には雨樋があります(これもデッキ部分だけ肩にRがなく垂直に立ち上がっています)
 c. ウィンドウヘッダーの形が違います。
 d. 客窓の保護棒の位置が違います。
 e. 車体裾の補強板の形状が違います。それにより側面全体に亘りコの字に貼られた飾り板の下角の傾
  斜角も異なりますので、側板も作り分けました。
 f. 妻面の貫通扉の窓桟の有無が違いますし、ドアー上部の飾りRも違います。
 g. デッキに目を転じると、デッキの妻板に相当する部分のディーテールが全く違います。
 h. デッキ昇降用ステップの形が違いますし、左右のデッキポールの間隔も異なり、車体側のテスリの
  位置&形状が違います。

3.製品ではこれらの違いを正確に再現していますが、もうここまでくると、ひとつのグループの客車
 と捉えることに無理がありますネ(^^ゞ。

4.車体構成は美しくエッチング処理された真鍮板をプレス加工した、当社のオーソドックスな作りで
 すから、持ったときのヘナヘナ感がありません。

5.この客車を印象づけている最後のポイントは台車。模型にして僅か9.5mmのホイールベースに
 φ5.3の車輪を履いた小さな台車が、この鈍重な印象の車体との対比が絶妙です。

6.これだけ外観が違う両車ですから製品は個々で発売され、塗装済完成品では外観図のような新塗装
 と、濃い緑色の旧塗装とで発売されます。



*トータルキット 各\14800
*未塗装キット 各¥29600
*塗装済完成品 新塗装 各¥39800 旧塗装 各¥37000



今回は少しでもお求めやすい価格を実現するために、箔押の化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。
  (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。
   また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\800でお分け致します)




製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(沼尻用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用長いリンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(沼尻用)\480(2個入) 朝顔カプラー用ピン\450(10本入) 朝顔カプラー用長いリンク\480

塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」、「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」と「MWC-07 沼尻新塗装用ブルー」もしくは「MWC-08 沼尻旧塗装用グリーン」、「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-17 ウェザリンググレー(屋根にも使用します)」「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。

車体標記ナンバーは、旧塗装の場合は「アルプスモデル製沼尻インレタB(\1260)」を、新塗装の場合は「アルプスモデル製磐梯急行社紋(\1260)」もお求め頂き、行き先サボは「アルプスモデル製軽便サボA(\525)」をお求め下さい。



*ボハ6は完売になりました。(2014.01.29)

*ボハ6は完売になりました。(2014.02.23)



「沼尻のボハ6〜7」キット組立講座