酒井製10tDLと聞くと、あの「キャブフォワード」を思い浮かべる方も多いでしょうが、この124号機は彼等に勝るとも劣らぬ個性の持ち主です。 まず目を引くのが異様なボディーシェルのスタイリング。前面上部が傾斜したその姿はあの「木曽の加藤製47号機」彷彿させるものですが、10tになって大きな面構えだけに、その異様さが際立って見えてきます(因みに時期によってナンバーの位置が変化しています)。 また、ボンネットに目を転じれば、台形をしたそれは見慣れたものですが、ラジエターグリルと一体化した姿、横向きに点在する通風フィンなど、話題に事欠きません。 そもそもこの124号機は、旭川営林局羽幌署で3年間活躍したのち、昭和34年に木曽に流れてきたもの。それだけに北海道仕様とも呼びたくなるような耐寒仕様ゆえのスタリングなのでしょうか。 前動輪の担いバネは左右をイコライザーで結ばれていますが、「キャブフォワード」のように第1〜第2動輪間は結ばれていません。そして仔細に見ていきますと、両者は一見同じように見える軸箱まわりも、担いバネの形状などが異なっていますので、敢えて流用部品で済ますことなく、新たに原型から製作して模型化をしました。 唯1両のために新たに多数の金型を起こすために、若干コストは掛かってしまいますが、それだけに持つ喜びも倍増して頂けるのではないか、と決断して設計を致しました。 ただ、2010年度の製造予定でも書きましたように、割高になってしまうことから一抹の不安がありますので、今回は異例な方式として、あらかじめ2月末日までを仮予約を受け付け期間とさせて頂き、その数が当社の予定している最低製造ラインに達した場合に、製造に踏み切るということにさせて頂きました。 したがって予定数に達しない場合には、残念ながら今回は製造を見送らせて頂きますことを御了承願います。 その集計結果は3月上旬に発表させて頂きますが、もし製造に踏み切れる場合には、仮の御予約はそのまま本予約として扱わせて頂きます。 キャブフォワードと同程度のハイディテール 1)大型のモーターをキャブ内に収め、ボンネットと床下に大きなウエイトを搭載。強力機らしいパワー を確保しました。 2)特徴あるスタイルのキャブ前後面やラジエターグリルは新規にロストワックスの金型を起こして、 独特の風貌を極力再現するようにしました。 3)また、台枠の表現はエッチング加工されたプレス板に、各種の立体感あふれるロストワックスを半田 付けしていく方法を採用。 4)これにより、立体感溢れるメリハリの効いた足回りが再現しました。 5)最近の製品で積極的に採用し、皆様から御好評を頂いている「3点式可動動輪」を組み込み、 集電方法もタイヤの裏側をこする方法に致しました。 6)これにより粘着性が向上するため、より安定した走行と確かな牽引力を得ることが出来ました。 7)僅かでもコストを削減するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。 (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。 また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\800でお分け致します) トータルキット \28500、未塗装キット \57000、塗装済完成品 \71250 製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(木曽用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用リンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。 朝顔カプラー(木曽用)\480(2個入) 朝顔カプラー用ピン\450(10本入) 朝顔カプラー用リンク\400 塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」「MWC-04 上運営林署DL用マルーン」と「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」をお使い下さい。 車体標記ナンバーは別売の「アルプスモデル製木曽インレタA」をお求め下さい。 DCC運転をされる方は別売の「Digitrax製DZ125デコーダー」を一緒にお求め下さい。 また、塗装済完成品でも御希望の方には組み込みを致します。 DZ125デコーダー\2800 塗装済完成品に組み込みの場合は、各々の価格から\3800UPとなります。 *御予約受付から約半月が経過しましたが、まだ39両しか御予約が入っておりません・・・。 何とか80両の御予約を頂き、20両の在庫を上乗せして100両で製造出来たら、という試算で価格 を設定したのですが、このままでは非常に厳しい感じです。 そこで1両でも多くの御予約を頂ければ、と思い、木曽に移管される前のスタイルを再現した「旭川 ヴァージョン」を設定することに致しました。 エアーホースを装備しないスタイルで、塗装済完成品では青と黒の装いとなり、トータルキットや未 塗装キットの価格も総て「木曽」と同じです。 個人的には何とか模型化したい機種なのですが、会社的にはこのままではとても製造に踏み切れない 状況ですので、皆様からの御予約を切に御期待しております!(2010.02.14) *その後皆様からの御支援がありましたが、今日現在51両の御予約という状況です。 もしも「どうしようかなあ・・・」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、まずは御予約を下さいます ようお願い致します。一応、御予約の受け付けは今月末までのあと一週間です。(2010.02.21) *いよいよ御予約受付も今日までです。まだ目標数には達していませんので、最後のお願いを申しあげま す。(2010.02.28) *数多くの方々から御支援を受けた御予約を、一旦受注を止めさせて頂きます。 2月末日までで集まった御予約数は62名の方々から71両で、目標の80両には達しませんでした。 この数は現在の当社のお得意様の中で、木曽ものに興味がおありな大多数の方々だと思いますので、 例え若干上乗せして在庫を持っていても、さほど今後売れるとは思いにくい部分があります。 また上記の価格も100両製造した場合で割り出したものですので、その数量が減ってしまいます と、当社の利益も当然減ってしまうことになります。 しかしながら、御予約をお寄せ頂いた方々の想いも尊重させて頂きたいので、工場と折衝のうえ何と か極少ロットでの製造が可能かどうかを打ち合わせしたいと思います。 その結果はまたこのページで御報告させて頂きますので、暫くお待ち下さいますようお願い申し上げ ます。(2010.03.01) *下請工場と折衝の結果、何とか75両で製造することが決まりました。これから製造がスタートします ので、トータルキットの出荷は7月上旬になると思います。 現在の御予約受注数が71両ですので、余席4両ということで再度御予約受注を開始させて頂きます ので、まだお悩みの方はどうぞ御予約下さい。(2010.03.05) *御予約完売になりました。有難うございました。(2010.03.05) *部品も殆ど出来あがって、いま組立講座用原稿を書きながら見本を作っています。 *台枠に付くパーツは一見「キャブフォワード」と似ていますが、形状が僅かに異なるため 総て新規に原型から製作致しました。 *上記のように一旦は御予約を締め切ったのですが、その後キャンセルされた方がいらっしゃり、 2両分の余席がございます。御希望の方は宜しくお願い致します。(2010.06.16) *御予約完売になりました。有難うございました。(2010.06.16) *組立説明書の記述に誤りがありました。 「旭川の酒井製10tDL」で「床板から下とウエイトはMWC-02で黒に」と書かれていますが、正しく は上の外観図のように「軸受周りやイコライザー、カプラー部分のみ黒でその他は青色に」となりま す。お詫びして訂正させて頂きます。(2010.08.22) |