今さら云うまでもなく、木曽森林鉄道の5tDLの主役は酒井製でしたが、その中にあってNo.138は数少ない協三製の1両でした。 この機関車は昭和38年に名古屋営林局神岡営林署から移管されてきたもので、屋根上にエアータンクを2本背負ったそのスタイルは、異彩を放っていました。 しかし、観点を変えると東京営林局管内においてこのスタイルは珍しくなく、千頭・水窪・気田にも同型機がたくさん入っていましたので、単に木曽では珍しかっただけ、ということになりますネ。 このNo.138、移管当初はいわゆる「王滝色」に塗られていましたが、のちにボンネット上がグレーに塗られた「上運色」に塗り替えられています。したがって塗装済完成品においては塗装色を御指定頂けるように致しました。 彩りこそ酒井製と同じながらも、台枠の形状やキャブ前後窓の雰囲気やラジエター保護棒の作りの違いなどなど、ひと目で協三製と判るそのスタイルは加藤製No.47のように集める面白さを演出してくれることでしょう。 模型製品について 「助六の酒井製5tDLX(ファイヴ)」と同様に第三世代のモデルワーゲン仕様となっていますので、下記のような特徴を備えています。 1)モーターは従来のマシマ製カンタイプから小型なものに変更されます。野村製DLや協三製4.8tDL などでも使用したこのモーターは、性能にバラツキが無く、回転もよりスムースなので、安心して 運転して頂けます。 2)モーターの小型化によってDCC化される方でも別にコンバージョンキットをお求め頂く必要は無く なりました。 3)動輪を協三製4.8tDLや酒井製8tボギーDLと同様に、1軸を可動軸箱式にしましたので、そのイコ ライジング効果により牽引力や集電性能がUP致しました。 4)集電方式も最近の当社製品のスタンダードとなっている、車輪の内側をシューが擦る方式に改めま した。 5)エンジンはオイルパンやミッションへの連結部や台枠へのステイの再現など、より細密なディテー ルを実現しました。 6)エンジンを換えたことにより、ボンネットの仕切板を排除しましたので、斜め前から見たときの印 象が向上しました。 *塗装済完成品では「王滝時代のグリーン+黒」塗装と、「上運時代のクリーム+マルーン+グレー」 塗装とをお選び頂けます。 トータルキット ¥18500 未塗装キット ¥37000 塗装済完成品 王滝色 ¥46250 上運色 ¥47250 製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(木曽用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用リンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。 朝顔カプラー(木曽用)\480(2個入) 朝顔カプラー用ピン\450(10本入) 朝顔カプラー用リンク\400 塗装は当社製「MWカラー」で、王滝時代を再現するのには「MWC-01 王滝営林署DL用グリーン」「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」を、上運時代を再現するのには「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」「MWC-04 上運営林署DL用マルーン」「MWC-05 上運営林署DL用グレー」をお使いのうえ、「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」でオーバーコートして下さい。 車体標記ナンバーは別売の「アルプスモデル製木曽インレタB」をお求め下さい。 DCC運転をされる方は別売の「Digitrax製DZ125デコーダー」を一緒にお求め下さい。 また、塗装済完成品でも御希望の方には組み込みを致します。 DZ125デコーダー\2800 塗装済完成品に組み込みの場合は、各々の価格から\3800UPとなります。 この品は完売になりました。(2009.09.19) |