青森営林局の協三製4.8tDL2種(大畑&津軽) 青森は木曽ヒノキ、秋田スギとならぶ日本三大美林のひとつ、ヒバの産地です。明治39年に津軽半島にわが国初の森林鉄道が敷設されたことからも判るようにその歴史も古く、県内には森林鉄道網が張り巡らされていました。 そこで働いたロコは古くはコッペルやボールドウィン、はたまたライマ製シェイギヤード(のちに魚梁瀬に転属)といったものが活躍してきましたが、大正末期からはホイットコムが導入されるようになり、蒸気機関車は内燃機関車に次第に置き換えられていきました。 酒井・加藤・協三といった日本を代表する内燃機関車メーカーの製品が次々と導入され、中には8tボギー式DLまで存在しました。今回製品化した協三の4.8tDLは最も「青森営林局らしいイメージ」に合ったロコで、小型ながらも明らかに酒井などとは違う魅力に溢れています。 そんなDLがこの度「林鉄シリーズ」として形になります。今まで製品化してきた「協三」は、木曽の10tであったり沼尻の12tだったりしましたが、今回のDLは「助六の酒井製」と同等クラス。つまり、極小のDLということになります。 エンドビーム間の長さは40mm、車体幅15mm、全高さ24mmという小ささは、「助六」の42mm、15mm、23.5mmとほぼ同等。この小さなロコのキャブには計器盤を組み込み、全閉としたボンネットの中にはウェイトを充分に積みましたので、3点支持の動輪と相まって小柄なれどパワフルで愛らしいDLに仕上がりました。
今回の製品では画期的な試みを盛り込んでみました。それは、2軸の動輪は3点支持のイコライジング機能を持っているという事で、その仕組みは右図のようなものです。 青森営林局の協三製4.8tDL(大畑森林鉄道型) 青森営林局の協三製4.8tDL(津軽森林鉄道型) トータルキット各\19040 未塗装キット各\38080 塗装済完成品各\47600(デコーダー搭載の場合は\52600) φ5.6可動式動輪と固定式動輪(各1軸)\2550 製品では形態を重視するために朝顔カプラー用ピン・リンクが付属していますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(木曽用)」と「朝顔カプラー用ピン」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。 また、DCC化される方は超小型デコーダーのLenz Silver Miniが入荷していますので、併せてご用命ください。 朝顔カプラー(木曽用)\480(2個入) 朝顔カプラー用ピン\450(10本入) Silver Mini\4200 写真のように新規ロストワックスのサンプルも出来上がってきました。左上から順に、ラジエター・保護枠(津軽用・大畑用)・オイルクーラー・ヘッドライト・計器盤・乗務員ドアー・エンドビーム・左右台枠です。 台枠の組み立ては単なるイモ付けではなく、ひと工夫されていますので、より簡単に組み立てが可能になると思います。これらの部品も本生産に入っていますので、出来上がりが楽しみです。 この製品に引き続いて、富士重工製モノコック運材台車も発売されました! |