王滝村のやまばと号用客車

やまばと号用客車



幌別〜安曇野通信100号を記念して、2002年2月、王滝村の「やまばと号」としてセット発売されたものを、皆様のご要望にお応えして分売することに致しました。
 まず機関車「7tDL」は別項のように「王滝村有の7tDLU」として。そして今度は「やまばと号用客車」のリリースです。



運材台車を履いたB客などとは違い、アーチバー台車を履いた、いかにも客車然としたスタイルで、妻面のブレーキテコも忠実に再現。
 製品ではシートを装備し、この列車の主役たる子供達8名までもが添えられています。これらの子供達、ある子はシートに膝まづいて外を見ていたり、ある子はランドセルを背負って友達と喋っていたり、一連の「理髪車」に続いて人形のある楽しい情景を作り出しています。
 しかも、客窓はランダムに開いた状態にも、閉じた状態にも出来るようになっていますので、楽しさが倍増します。
 未塗装キットと塗装済完成品では、窓が開いた状態と閉じた状態とを、あらかじめ選んで頂くようになっています。また、塗色は新塗装の山吹色+ライトブルー、旧塗装のオレンジ+紺、元祖塗装のオレンジ+濃緑の3通りから選んで頂けます。

なお、この製品では従来の「コの字型」のカプラーが付属しますが、別売の「朝顔カプラー用ピン(¥320)」と「朝顔カプラー用リンク(¥320)」をお求めになれば、より実感的なナローモデルがお楽しみいただけます。

 





製品に付属するサボです。左右寸法が僅か5.7mmですから、この画像はかなり拡大したものになっています。但し、この期に及んで反対サイドの表記は「田島ー滝越」だと思っていたのですが、「滝越ー田島」ではないかという意見が噴出し、改めて調べた結果、左右のサイド共に同じサボが使われていたそうです。他に判った事として、2輌の客車の向きは逆で、ブレーキ側どうしが向き合ったり、場合によっては背中合わせだったりしたそうです。これは、1輌で使われる事もあったため、組み合わせは変わってしまうのですが、いずれにせよ、2輌の向きは同じではなかったそうです。また向きの話をしますと、当初機関車は滝越を向いていたそうなのですが、いつからか田島を向くようになったそうです。調べると色々と判ってくるものですネ。客車の外部塗装色の変化に伴って、サボの色も変化していることが判りましたので、模型製品でもこだわってみました。トータルキットには、これらの3種類のサボが予備も含めて入っています。塗装済完成品では、その塗装色により貼り分けられます。



「王滝村のやまばと号用客車」キット組立講座




上運のB型No.14客車



この客車は上松運輸営林署所属ですが、王滝村のやまばと号に併結されたり、学校が休校時には単独で住民の足として「王滝村有の7tDLU」に牽かれて使用されていました。
 そこで今回は新たにこの客車もリリースすることに致しました。「やまばと号用客車」同様に箱型の車体にアーチバー台車の組み合わせ、茶色い車体は、他の上運のB客にはない魅力を放っています。
 元をただせば北見営林局から転属してきた由来によって、現在では北海道丸瀬布で動態保存されているのは嬉しいことです。本製品はこの保存車を採寸して設計しました。
 なお、この製品には椅子は装備されますが、人形は付属しておりません。



なお、この製品では従来の「コの字型」のカプラーが付属しますが、別売の「朝顔カプラー用ピン(¥320)」と「朝顔カプラー用リンク(¥320)」をお求めになれば、より実感的なナローモデルがお楽しみいただけます。
 また、製品には車体表記が入っていませんので、「アルプスモデル製インレタA(¥840)」別途をお求めください。




この製品では特徴あるキャンバス止め(妻面雨樋)を表現するために、写真のようなロスト製部品を作ってみました。これで立体的になったのではないでしょうか。



「上運のB型No.14客車」キット組立講座