キット組立講座

木曽の酒井製モーターカーY



2005年に「膨大な木曽シリーズ」の先鞭を務めたモーターカーが下まわりをリフレッシュさせて20年ぶりに製造されました。
スケールに忠実に再現することにより、ひときわスリムになったスタイルなど魅力あふれるこの製品の組立講座をお楽しみください。


第1回
1.側板に前後の妻板を半田付けします。各々の裾の部分で合わせててっぺんの部分はヤスリで仕上るようにします。出来上がってからパカッと半田が剥がれてしまわないように、しっかりと半田を流すようにして下さい。
 次にドアーと前面の窓枠を半田付けします。ドアーはヒンジの内側にはまり込むようにします。側板のドアーの上下方向の位置は、リブが側板のリブと揃うように、後部のドアーの位置は、後妻板の角穴の下辺とドアーの下辺が揃うようにします。

 


2.次に雨樋の半田付けです。まず側板の雨樋です。ドアーの上辺に引っ掛けるようにして位置出しをします。後部雨樋もドアーの上に乗るようにしますが、側面雨樋との接点は、若干ヤスッてピッタリと合うようにします。
 側面ドアーのテスリは2本のエッチング凸の間に入れるように、ドアーハンドルは側面ではハンドルが前を向くように、後部では中心を向くように半田付けします。ワイパーもこの段階で半田付けしておき、上まわりの半田付けが完了です。



第2回
1.ここからは下まわりの工作です。床板にアルミ治具をビスで仮止めしてギヤーフレームをシッカリと半田付けします。
 見本では最後になってやりましたので写真は未加工ですが、この段階で大きな長穴の部分のギヤーフレームはニッパーで切ってヤスリで仕上げておきます。
 前後にはカプラーを半田付けします。

 


2.軸受を床板のスリットに差し込んで半田付け。次にブレーキテコを同様に半田付けしますが、左右2個あるうちの片方は、テコをニッパーなどで撤去して軸だけにしておきます。この軸だけにした部品が進行方向左側にくるようにします。また、この部品は上下を間違わないようにして下さい。床板のスリットは中央部一番外側の穴です。
 最後にフレームを半田付けしますが、床板にあててみて角度を整えてから作業して下さい。半田付け自体は軸受部分とブレーキテコ部分だけでOKでしょう。最後にウェイトを1.4mmタッピングビスで止めます。

 




第3回
1.さあ塗装です。5号はMWC-03 クリームに白を1:1で混ぜたものを全体に塗ってから、マスキングしてMWC-08 ダークグリーンに白を僅かに混ぜたものを塗ります。20号は全体にMWC-21 ネイビーブルーを塗って、マスキングしてからMWC-03 クリームとMWC-01 グラスグリーンを塗ります。また、ラジエターグリルは銀色、床板から下は黒です。
 左の写真が最初の1色目を塗ったところです。マスキングは説明書の外観図をコピーして、その上に透明プラ板をセロテープで貼り、塗り分け線に従ってカッターで溝を入れていきます。そしてマスキングテープを貼って溝をガイドに切り抜いていきます。

 


2.一応塗装が完了した状態です。5号・20号ともに雨樋には赤を塗り、ラジエターグリル下部の凹部には黒を差しておきます。

 


3.正面の窓枠とワイパーの塗装を剥がし、ラジエターグリルやキャップを接着、ヘッドライトにもリムやレンズを接着します。
 窓枠には窓サンを接着(現物合わせで長さは調整します)、車体側面にはインレタを転写してから、クリアーラッカーでオーバーコートします。
 No.5のインレタは入っていますが、実車は番号表記がありませんでしたので、これは使いません(オマケです)。
 塗装が乾いたらレンズにプラ用塗料のクリアーを差しておきましょう。前のライトはともかく、後ろのライトレンズは小さいので、なくさないように注意して下さい。模型の何倍も拡大された写真では、チョット塗り分け部分がきついですネ(^-^*)。



 


4.ウォームギヤーとアダプターは瞬間接着剤で組み、モーター軸の先端に僅かに瞬間接着剤を塗っておき、写真ぐらいの隙間(1.5mmほど)を開けて接着します。
 集電ブラシには3cmに切ったコードを半田付けします。

 


5.2種類の絶縁リングを介して集電ブラシを床板に1.4x2mmビスで止めます。
 動輪を組み込んで押さえ板を1.4x2mmビスで止めてみて、軽く回ることを確認したら一旦動輪を外します。

 


6.モーターはモーター台を挟みながらギヤーのかみ合わせを確認して1.4x4mmビスで止め、集電ブラシを外側に若干反らしながら動輪をセットして、動輪押さえ板をビスで止めます。  集電ブラシから立ち上がってきた配線コードは片方のモーターのラグ板に結線して、2個のモーター間は図のように35mmに切ったコードで(図の左側が前)配線します。

 


7.これで上まわりと1.4x2mmビスで止めて完成です。
 飛び道具のように縦横自在に活躍するモーターカー。貴方のレイアウトでも活躍させてあげて下さい。










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