立山砂防の無蓋車V ![]() 立山砂防の主役は何と云っても無蓋車です。それだけに改良が重ねられ、大きさはそのままで積載量は何と倍の2tになりました。 それに寄与しているのが新しい人車にも採用されたスイングアーム式の軸受です。 また外観的に大きな変化として、今までは車体全長に亘って落とし込まれていた側板が前後に分割されたこと。 これによって使い勝手が大幅に向上したようで、現在確認されているだけでも平成6年度から導入されて22両の大所帯となっています。 そんな魅力あふれる「立山砂防の無蓋車V」の楽しさを、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。 第1回 1.まず側板を妻板のコの字の部分に差し込んでゼリー状瞬間接着剤で箱状にします。上面合わせですが歪みのないように注意しましょう。 その後で妻板上部にレバーを瞬間接着剤で止めます。 ![]() 2.次に上床板に補強板を半田付けして、余分な部分はカットして仕上げておきます。 ![]() 3.下床板にはブレーキシューとサイドブレーキ装置を半田付けしますが、床板の表裏には注意して下さい。サイドブレーキ装置は歪みを修正するだけでブレーキシュー側の足は床板に半田付けしません。 台枠には軸受を瞬間接着剤で止めておきます。 ![]() 第2回 1.塗装作業です。まずMWC-53 MWプライマーで下塗りをしてから、上周りと上床板を西武トニーベージュで塗装をして木部をマスキングしてからMWC-19 フレッシュグリーンを塗ります。 ![]() 2.妻板に付く上下のフックはランナーに付いた状態のまま、MWプライマーを塗ってからオレンジ色に塗っておきますが、下に付く2個のフックは口が開いたようにしておき、更に口が開いた内側のピンはニッパーでカットしておくと(カットした時の僅かなバリはそのままで)セットしやすいでしょう。 ![]() 3.妻板のベロにゼリー状瞬間接着剤を付けておき、上床板を落とし込んで接着します。 塗っておいた上下フックをゼリー状瞬間接着剤で止めますが、上フックはレバーに表側から引っ掛けるようにして止めます。 下フックは開いていた口をカプラー両脇のフック掛けを挟むようにしながら口を閉じます。この際に小さなフックは外向きにしておきます。 チェーンは20mmありますので、これを半分にカットして上下のフックに引っ掛けて瞬間接着剤で止めます。 ![]() 4.床板まわりの方は台枠と共にMWC-02 ディープブラックで塗り、サイドブレーキハンドルを白く筆塗りしておきます。 車輪を組み込みながら台枠を床板にビスで止めしてから、サイドブレーキ装置の足を瞬間接着剤で止め、妻板のベロにゼリー状瞬間接着剤を塗っておき下床板を止めます。 車輪の回転が渋いようでしたら軸受をΦ0.8mmドリルで少し掘ってやると良いでしょう。 ![]() 5.これで出来上がりです。 せっかく内側のディテールも豊かなので勿体ない感じもしますが、無蓋車ですからやはり何か乗せて運びたいもの(^_-)。 そこで、梅桜堂の新製品の自動販売機を積んで、絹糸でロープを掛けて、水谷の合宿所に運ぶ風景にしてみました(^_-)-☆。 きっと今夜は冷たいビールが待っています(^O^)。 ![]() ![]() ![]() ![]() |