Chapter.8「駐泊所の製作」の巻

 

 

 

参考資料としていくつかの写真をUPしておきます。(黄色い枠の写真は標茶町所有)
 まず、標茶町営軌道開運停留所の機関庫。これは2003年9月に撮影したものですが、先日立ち寄った時もそのままでした。
 次に同上オソベツ停留所の駐泊所。開運町のものより屋根などが簡素ですね。ここへは2016年11月に行ってみましたが、ターンテーブルの残骸しか残っていませんでした。
 最後に沼幌停留所の機関庫。開運町のと比べると軒の感じなどが異なります。
 この雰囲気を残しつつ、制限ある大きさで何とかまとめてみましょう(^_-)。

 

さて、駐泊所の製作ですが、基本的には標茶町営軌道開運町のものをプロトタイプにしながら、沼幌の要素も取り入れました。
 まず、車両を置いてみて、必要な縦横の寸法を正確に測ってみました。140x100mm、これが床面積です。
 まず間口の100mmに対して標準的な屋根の勾配を図に書いて、屋根の高さを決めました。
 これで外寸が決まった訳で、あとは写真を見ながら窓の位置などを決めながら図を描いていきました。

 

外壁はいつも愛用しているザラついたボール紙。これに必要な窓などを書いて行き、ブロック積みを表現するために2.5mmピッチでカッターで切れ込みを入れていきました。
 更に5mmピッチで縦の線の切れ込みも。幸いにもこのブロック積みというのは、いわゆるレンガ積み的に半分ずつずれてはいないので、単純に縦横の切れ込みをいれれば良いので楽です(^_-)-☆。
 1.5mm角材で裏打ちをしてから四角に組んで、とりあえず出来上がり(^_-)。

 

屋根の製作に移りますが、まず前後の破風板(と云えるのかどうか)を作り妻板に接着します。
 普通の建物と違って沼幌の前後の軒は無いに等しく、屋根の正確な寸法を出すためにも先に貼っておきたかったのです。
 また、左右の軒は特殊な形をしていますので、これはぜひ再現してみたかったもの。2x5mmの桧角材を貼って表現しました。

 

屋根板は例のザラついたボール紙を使い、10mm間隔に印をしておき、峰部分には1.5mm桧角材を貼ってから1mm桧角材を貼っていきます。
 前後妻板の上部には通風用と思われる丸パイプが2個づつありますので、これはφ1.6xφ1.4の真鍮パイプを切って、斜めにヤスって落としてから黒染めしたものを差し込んで接着しておきました。こういった細かい部分が効果的なんです(^^♪。

 

 

最後に左右に補強板を5mm厚のバルサ板から作り貼っておきました。
 側板はフラットブラックの溶液を染み込ますようにして塗り、屋根と軒の部分は橋を塗る時に作っておいた「くすんだ赤」を使いました。
 そのあとにウェザリングマスターの「マッド」を使って、ブロック積みを表現した切れ込みを浮き立たせながら汚し。
 屋根は同様に「サンド」を使ってサビが少し浮いた感じにして仕上げました。
 画竜点睛にエコーモデルの電灯と青く塗ったシャッターを付けて完成(*^^)v。