確かに電球は点いたけど


モーターの異常発熱も無くテストランでは全く問題の無かった10tボギーDL。ところがKMCの運転会にいそいそと持ち込んではみたものの、一服している間に異常事態が。伝令のメンバーが「もりこーさ〜ん、球切れちゃったよ〜っ」。聞けば、長いエンドレスを何周かしたあと、突然電球が切れてしまったそうなんです。あぎゃ。
 そこで或るメンバーがテスターを使って電圧の測定。ウーム常時15Vも流れておるわい。DCCというのは通常の電圧制御方式とは異なり、常に最大電圧が流れているんです。しかしまさか15Vとは知らなかった。まあ、気を取り直して、点灯化の話でもいたしましょうか。


 

10tボギーのヘッドライトケーシングは、ステイを介さない挽物の直付けのものです。まずそのケーシングの取付足をカットして、そこを平らにヤスります。こういった小さい部品の場合には、真鍮などの板切れに半田付けしてやると、ヤスリ掛けも簡単に出来ます。今回使った電球は「フクシマ模型のNo.3501 1.5V球」です。電球の太さがΦ1.2mmですから、最後にΦ1.3mmのドリルで穴を開けます。ボディーの方の穴もΦ1.3mmに拡げておきます。

 

このケーシングにライトリムとレンズを瞬間接着剤で止めて、更に電球も瞬間で接着します。これを黒のラッカーで塗ります。乾いたらリムとレンズをキサゲ刷毛で塗料を落とします。更にレンズ部分には、クリヤーのプラカラーを垂らしておきます。

 

前回の図のように配線しながら各種抵抗を取っ替えひっかえ試します。勿論抵抗値の大きなものから順に試していきます。運転会の前にOKを出して装着したのが560Ωでした。煌々と明るく点いて良いと思ったのですが、結果は前述のとおり。帰宅後に交換したのが820Ω。確かに明るさは落ちますが、球切れしたときのショックを考えれば、まあイイでしょう。タイトル写真のカットは560Ωの貴重な(?)カット。前後進SWを切り替えると、定電圧点灯とは比べものにならないような感じで、電球に灯が灯ります。
 念のために書き添えておきますと、木曽森林鉄道では前後のライトは共に点灯させていたようです。これは、電源を持たない客車内をトンネル内で後部ライトが照らす、という意味かららしいのですが、まず、その切り替えSWなどは無かったでしょうから、運材列車の牽引時にも前後のライトは点灯していたと思います。しかし、今回の私の作例では敢えて前後切り替えにしました。