Chapter.5「レールを敷いて地形を整えて」の巻

 

ここでいよいよレールの敷設です。
 申し遅れましたが、立山砂防軌道の軌間は609mmですから、HOに縮尺すると7mmになりますが、コアーなファンならいざ知らず、一般的な市場のことを考えて9mmで製品化します。
 ですから、このレイアウトでもPECOのフレキレールを使っています。
 上段の橋はTOMIXのものを使ったので、レールはそのまま使用しますが、その他の2か所の橋の部分は、フレキを通しで敷いて、枕木を敷設したあとで除去しています。
 となると、その部分の枕木を用意しなければならない訳で、1.5mm厚のバルサ材を幅1.5mm、長さ20mmにカットしたものを用意しました。

 

木造ストラクチャーを塗る時と同じ要領で、この枕木も極く薄く溶いたフラットブラックで染めるようにして着色。
 塗料の海に浸しては乾かし、また浸しては乾かしを何度もやって次第に色濃くなったところで終わりにしました。

 

この枕木をレールの下に瞬間で接着してから、デッキーガーダーを滑り込ませてやりましたが、これは接着の必要がないほどピッタリだったので、接着していません。
 さて、ここから暫くは地形の作成に移り、ひたすらウレタンフォームとの格闘になります(^O^)。

 

 

ここで最も注意することは「スケール感」です。
 ともするとスケール感が狂ってきて、大きな山肌だと思っていた場所が意外とそうでなかったり、またその逆になってしまう事が往々にしてあるので、ときどき機関車を置いてみて、仕上がったときの感じを掴む事が重要です。
 作業場にしている和室は寒くて、木工ボンドがなかなか固まってくれませんが、固まったのを確認してはザックザックとカッターで削いでいきます。