シリーズ頸城

頸城のニフ1


「シリーズ頸城」の第二弾は「ニフ」です。

ニフ、つまり荷物緩急車という車両が存在すること自体、軽便鉄道では珍しい事ですが、そのスタイルの優美さは2軸客車にも関わらず逸品です。

明治時代の絵図から抜け出してきたようなマッチ箱スタイルの二重屋根、荷物車とは云うものの窓配置などは一般の客車と何ら変わりなく、レタリングさえ入れなければ、何処の軽便鉄道でも旅客車として通用しそうです。

それもそのはず、このニフはもと青梅鉄道の客車で、頸城鉄道とほど近い魚沼鉄道を経て入線してきたハ4が原型。
 入線当初は僚友のハ5と共に活躍してきましたが、昭和33年に扉を大型化して荷物緩急車に改造し、側板を鉄板張として、その際に5連だった窓も4連になりました。

頸城のマスコット的存在としてだけでなく、貴方の軽便でも是非「ホジ3」と共にマスコットとして可愛がってあげて下さい。
 ドアーを開けた状態にして組み上げ、車内に木箱や自転車を積んである状態を再現する、なんていうのも魅力的ですね(^_-)-☆。







模型製品について

1.まず車体側板や妻板は真鍮板を美しくエッチング処理したものをプレス加工して作られていますの
  で、持った時にも肉薄でありながらシッカリした感触になっています。

2.とかく組み立てが面倒な二重屋根ですが、下屋根をプレス部品、上屋根と元の明かり窓だった部分を
  一体のロストワックスにして、簡単かつディテール豊かな外観になるよう配慮しました。

3.2軸車両で目を惹くのは軸受まわりですから、この車両においてもハイディテールなロストワックス
  を新調して対応しました。スポーク車輪とのコンビネーションをお楽しみ下さい。

4.カプラーと一体構造にしたエンドビームまわりもポイントのひとつです。数多くのボルトがスッキリ
  した上まわりと好対照になるでしょう。

5.客用窓/ドアーは車体色の時代もありましたし、ホジ3のように黄色/黄土色の時代もありました。
  塗装済完成品ではその両方を選べるようにしましたので、御予約時に御指定ください。
  なお、御指定のない限り、未塗装キットは車体色と共色を前提として、半田付けをした上で出荷させ
  て頂きます。



トータルキット ¥12800 未塗装キット ¥25600

塗装済完成品 茶窓枠 ¥32000 黄窓枠 ¥34000



今回は少しでもお求めやすい価格を実現するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。
  (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。
   また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\822でお分け致します)




製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(頸城用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用長いリンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(頸城用)\493(2個入)、朝顔カプラー用ピン\462(10本入)、朝顔カプラー用長いリンク\493

塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-04 上運営林署DL用マルーン」「MWC-13 井笠用イエロー」「MWC-17 ウェザリンググレー(屋根にも使います)」と「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。

車体標記ナンバーは、同時発売になる別売のアルプスモデル製・頸城インレタAをお求め下さい。



この製品は完売になりました。(2015.12.20)



「頸城のニフ1」キット組立講座