木曽のキャブフォワードV


                                      Photo: Hidemi Nakamura

世の林鉄ファンをアッと言わせた伝説の「キャブフォワード」が、全7輌が出揃い7年ぶりに再生産されます。
何も付け加える必要がない、何も引くつもりもない、ディテールの違いが判る貴方にこそお求め頂きたい、当社が誇る看板製品です。
では、この製品の開発コンセプトをおさらいしておきましょう。



DBTの完成型を目指した製品

1)モーターをボンネット内に収め、キャブインテリアを可能な限り充実させました。

2)それによってウエイトを腰高の床下に置き、不足になりがちな重量配分を補いました。

3)特に122号機はハンドブレーキの違いや床下死重まで再現致しました。

4)特徴ある正面の「湘南フェイス」は、鼻筋をくっきりと出すためにロストワックス製としました。

5)この正面には、号機によるディテールの違いを表現するとともに、鼻筋を出し易いように、極力ディテールは後付けと致しました。

6)台枠の表現は、エッチング加工されたプレス板に、各種の立体感あふれるロストワックスを半田付けしていく方法を採用。

7)これにより、立体感溢れるメリハリの効いた足回りが再現しました。

8)キャブとボンネットとはビス止めによって組み合わせるようにして、塗り分けの労力を極力省けるように致しました。

9)最近の製品で積極的に採用し、皆様から御好評を頂いている「3点式可動動輪」を組み込み、集電方法もタイヤの裏側をこする方法に改良致しました。

10)これにより粘着性が向上するため、より安定した走行と確かな牽引力を得ることが出来ました。




それでは、模型化外観図を御覧にいれ、それぞれの特徴を御説明致しましょう。


122号機:何といってもトップナンバーですから、試作的要素が強いです。正面窓のハの字に傾いた感じ、その下の手摺もヘの字になっています。タイフォンやヘッドライトもヒサシの上に装着されています。ハンドブレーキハンドルは枕木に平行していますし、テールライトが床板上にあります。キャブ側面の2本のリブがこの号機だけは在りませんし、ドアー上の水切りも車体からの出っ張り寸法が大きいです。後ろに回ってみると大きなラジエターグリルの桟が8段。台枠後部に死重が装着されています。つまり、この号機は他の号機と一線を画する存在で、しかも赤沢に綺麗な状態で保存されていることもあって、今までの人気度はダントツです。キャブ屋根上とボンネット上面がグレーに塗られています。排気管は中ぐらいの長さです。


128号機:122号機と同じように、タイフォンやヘッドライトはヒサシの上に装着されていますが、正面窓がハの字になっていない分だけ素直な表情になっています。素直といえば、キャブ後妻面にはタイフォンも無く、比較的あっさりとしたディテールです。それだけに却って、原設計に忠実なスタイルであるとも云え、飽きの来ない姿をしています。ハンドブレーキハンドルはこれ以降総て90度回転しました。122号機とともに、この2輌だけはテールライトが床板上に装着される初期製造型のスタイルです。銘板は122号機よりぐっと下の位置にずらされました。排気管は唯一一番の長さです。


130号機:中期製造型になってタイフォンやヘッドライトはヒサシの下に移転しましたし、テールライトはエンドビームに埋め込まれ、キャブ側面のリブは、銘板がそこに付くので若干短いタイプです。後ろに回って唯一小さめなラジエターグリルの桟は9段。後部タイフォンはヒサシの下にありますね。この130号機だけは給油口の高さが低い特殊な姿をしています。キャブの屋根はクリーム色(ヘッドライトケースも)で、ボンネット上半分がグレーです。屋根の色が違うことから、塗装済完成品において2輌目に御指名頂くことが多いナンバーです。排気管は短いのが特徴です。また、排気管にマフラーが装備されていた時期があるのも特徴です。


133号機:恐らく皆さんは気付かれていないと思いますが、7輌あるキャブフォワードの中で、この号機だけが決定的に違う点がひとつあります。それはボンネット側面の点検扉です。他の6輌は観音開きになる扉がキャブ側にありますが、この133号機だけはラジエター側にあるのです。ラジエターと云えばグリルも2本補強が入ったタイプですので、パッと見の印象がかなり違います。銘板はボンネット中央部に移動しています、正面ハンドレールノブの位置も他とはかなり違います。排気管は中ぐらいの長さです。133号機は晩年、クリーム色の代わりにライトグレーに塗られていたことでも有名ですが、塗装済完成品では普通の塗装色でもお受け致します。


134号機:成熟期製造型のスタイルです。まず目立つのは前後のバックミラー。135号機では前後ともに長円形のミラーですが、134号機の後部は丸型になっています。キャブ側面のリブは長く、この号機以降は銘板がありません。ラジエターグリルの桟は7段です。塗装は122号機と同じく、キャブ屋根上とボンネット上面がグレーに塗られています。排気管は短いのが特徴です。また、全種共通で外観図には描かれていませんが、ラジエターグリルの内側には縦筋の可変翼を表現したロストが付き、塗装済完成品では青く塗られます。


135号機:やはり目立つのは前後のバックミラー。134号機では後ろ側は丸型のミラーでしたが、135号機は前後とも長円形になっています。キャブ側面のリブは長く、銘板も省略されています。排気管は後方に(内側にも)移動しているのが目立ちます。ラジエターグリルの桟は7段で、134号機と同様にキャブ後ろ面の左右にはステップが付きます。排気管は短いのが特徴です。


140号機:7輌製造されたうちのラストナンバーです。122・128・133号機と同様にヒサシの上にタイフォンを装備していますが、ヘッドライトのステイがヒサシの下にありながら、タイフォンはヒサシの上にある、というのが本機だけの特徴です。このように、ヘッドライトやタイフォンの位置の変化によって、正面のヒサシの位置も変わり、それに伴い表情がグッと変わってくるのもキャブフォワードの楽しみのひとつでしょう。排気管は中ぐらいの長さです。7輌総ての外観図をご覧頂ければ理解できますが、ひとつとして同じ表情のスタイルはありません。


号機キャブグリルライトケースドアー水切ライトステイ正面フォン側面リブ手ブレーキ屋根色
1225段黒色小(幅広)ヒサシの上ヒサシの上なし正面向グレー
1286段黒色ヒサシの上ヒサシの上あり(長)横向グレー
1306段クリーム色ヒサシの下ヒサシの下あり(短)横向クリーム
1336段黒色ヒサシの上ヒサシの上あり(長)横向グレー
1346段黒色ヒサシの下ヒサシの下あり(長)横向グレー
1356段黒色ヒサシの下ヒサシの下あり(長)横向グレー
1406段黒色ヒサシの下ヒサシの上あり(長)横向グレー


号機冷却グリルグリル補強テスリノブ側面点検口テール灯製造銘板ミラーボンネット上部色
122大口8段なし片側3個前側観音開デッキ上窓下塗分線下なしクリーム/グレー
128大口9段なし片側3個前側観音開デッキ上窓下方なしグレー
130小口9段なし片側3個前側観音開端梁窓直下なしグレー
133大口7段あり片側4個後側観音開端梁ボンネットなしグレー
134大口7段なし片側4個前側観音開端梁なし前後クリーム/グレー
135大口7段なし片側4個前側観音開端梁なし前後クリーム/グレー
140大口7段なし片側4個前側観音開端梁なしなしクリーム/グレー

実際には、上記の他にも122号機の死重は勿論のこと、正面テスリノブ位置の違い、排気管や後部タイフォン、前後ステップ&エアーホースの位置など、いくつもの相違点が号機ごとに再現されています。

なお、前後の列車名サボ受は標準装備され、サボは「アルプスモデル製」がピッタリ合うように出来ています。



さて、これだけ違いがあると、どれを選んだら良いのか悩まれる方も多いと思います。

*どれか1両を選ぶのでしたら直感的にカッコイイなと思われた号機を、例えば色の塗り分けでお選びになるのも良いでしょう。

*2両となると外せないのは122号機。これは他の6両とは違った表情・死重があることなどで印象がかなり異なります。

*3両となると122号機の他にバックミラーの有る無しで134号機・135号機を加えて、もう1両はマフラー付の130号機なども良いでしょう。

本当は7両全部揃えて頂きたいのですが(^O^)。



トータルキット 各\26800、未塗装キット 各\52600、塗装済完成品 各\67000



 

これが総ての号機に標準装備されるキャブインテリアで、温風ダクトまで表現された計器盤、給水タンク、スロットルやブレーキ弁・ハンドブレーキや運転席などが付きます。
また、これらのキャブインテリアを引き立てるものとして、「くりしま堂人形セットA」が御用意されていますので、ぜひトッピングとして雰囲気作りに御活用ください。



製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(木曽用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用リンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(木曽用)\500(2個入) 朝顔カプラー用ピン\1500(10本入) 朝顔カプラー用リンク\500

塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-02 ディープブラック」「MWC-03 クリーム」「MWC-04 マルーン」「MWC-05 ライトグレー」と「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-17 ダークグレー(ウェザリング用)」「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」をお使い下さい。

車体標記ナンバーは別売の「アルプスモデル製木曽インレタA」を、列車名サボは「アルプスモデル製木曽森林サボ」をお求め下さい。



  collection: Hidemi Nakamura

冬の姿を再現したい方のために、正面通風孔の「防寒マスク(\800・未塗装キットの場合も\800・塗装済完成品は\1600)」も別に御用意致しました。この姿もなかなかカッコイイものです。
(この部品は構造上、正面のダクトを半田付けする代わりに取り付けるようになっていますので、取り外しは出来ません)

他に別売部品として、「排気管マフラー(\600・未塗装キットの場合も\600・塗装済完成品は\1200)」も御用意致しました。現在のところ130号機に装着されている写真が見つかっていますが、他の号機にも使われていたかどうかは判りません。末期には外されていますので、試験的なものだったのかも知れませんが、バリエーションのひとつとして1輌には付けてみたいパーツです。防寒マスクと共に精密なロストワックス製です。



DCC運転をされる方は別売の「Digitrax製DZ126デコーダー」を一緒にお求め下さい。
また、塗装済完成品でも御希望の方には組み込みを致します。

DZ126デコーダー\3500 塗装済完成品に組み込みの場合は、各々の価格から\4700UPとなります。




*前回7年前に製造したときには「キャブインテリア」を装備せず、オプション扱いとなっていて、それも早々に売り切れてしまったので、悔しい思いをされた方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は標準装備ですが、そのような方々の為に8月24日までに御予約を頂ければ、その分を上乗せして製造する事に致しました。
御希望の方は下記のオーダーシートからお申込み下さい。(2022.07.31)

1セット(1両分)\3000です。



*この製品は、受注開始をして一か月ほど様子を見て、その数に端数を加えた数量(例えば受注数が58両でしたら60両にして)を製造する方法にさせて頂く事に致しました。
従いまして、発売後の在庫は各号機が5両以下の極少量ということになりますので入手困難が予想されます。
御希望されるお客様は可能な限りお早めに御予約される事をお勧め致します。(2022.07.24)



*本日を持ちまして受注数量をまとめて、製造に入ります。
いずれのタイプも残りは5両以下となっておりますので、まだ御予約をされていない方で入手希望の方は、お早めに御予約される事をお勧め致します。
また、別売のキャブインテリアは受注を締め切らせて頂きました。(2022.08.24)



*134号機・140号機は御予約完売になりました。(2022.08.26)



*現在の在庫状況はこちらを御参照ください。



「木曽のキャブフォワード 122・130・135号機」キット組立講座

「木曽のキャブフォワードU 128・133号機」キット組立講座

「木曽のキャブフォワードV 134・140号機」キット組立講座



こちら