シリーズ沼尻
沼尻のボハフ1〜2・シボフ3







昨年の「軽便鉄道模型祭」に未塗装状態の見本を展示したところ、或るお客様が「これは20m級旧型客車の重量感と風格がありますね」と仰いました。まさしく当社がこの客車に標榜したのは、その通りでしたので思わずニンマリとしてしまいました。判っていらっしゃる。
 常々書いていることですが、例えHOナローの車輛と云えども、薄っぺらなものにしたくない、ひとつひとつの部品を作り込んでいきたい、という当社の一貫したポリシーがあり、この客車たちもその一環で仕上げられています。そのひとつの顕れがエッチング処理された美しいプレス部品であり、細密なロストワックスであるわけです。
 もちろんシリーズ沼尻の標準である客用シートや揺れる吊革も表現されていますので、飾って良し、走らせて楽しいモデルに仕上がっています。



「沼尻を代表するボギー客車」
客室窓の上部にRがついた優美なスタイル。美しい木目。繊細なデッキテスリの表情。沼尻のボギー客車と聞いたらこの客車をイメージされる方も多いのではないでしょうか?

「ボハフ・シボフは3車3様だった」
そんな有名な客車なのに、当社でこの客車を模型化するにあたり、徹底的に多数の図面や写真を検討した結果、一見同じに見える3両が、実は少しずつ違っていることが判りました。今まで何で気付かずにきたのか不思議なくらいです。
 屋根上の通風器、側面/妻面の木目ピッチ、車体裾コーナーの補強板や貫通扉の形状等々。数え上げれば沢山あります。これらのひとつひとつを忠実に再現してこその決定版です。

「組み易さを追求したひとつの到達点」
世の中には部品の点数を誇るキットはあまたあります。しかし、部品の点数が多くても組み易いキットとそうでないキットが存在することも確かです。その違いはどこにあるのでしょうか?部品の精度が高いことはもちろん必要ですが、各々の部品の位置決めがし易くピシッと合う、これに尽きるのではないでしょうか?
 例えば四角い板が2枚あったとします。これを直角にハンダ付けする必要がある場合、どこに付ければ良いのか判らず困った経験はありませんか?それが1枚の板には四角いスリットが開いていて、もう1枚は凸型に加工されていたら位置決めも簡単でしょうし、落ち着いて工作が楽しめます。もちろんその為にコストは掛かりますが、キット工作を人生修行と捉える方は別として、趣味に使える限られた時間を有意義なものにしたいと考えておられる方には、多少のコスト高と引換えに得られる満足感は何物にも代えがたいものなのではないでしょうか?



*トータルキット ¥11250  *未塗装キット ¥22500  *塗装済完成品 ¥28125

製品には「朝顔カプラーシステム」の沼尻用カプラー・ピン・リンクが標準装備されていますので、当社製沼尻車輛と連結させるには別途お求め頂く必要はありません。他社製車両と連結させる時には、その車輛に装着させる沼尻用朝顔カプラーを別途お求め下さい。



別売のアルプスモデル製標記も併せて御注文頂ければ、一緒に出荷させて頂きます。

また純正塗料も御用意しておりますので、製品と一緒に御注文を頂ければ幸いです。

ボハフ1は完売になりました(2011.05.04)

シボフ3は完売になりました(2011.06.19)

ボハフ2は完売になりました(2011.07.27)



「沼尻のボハフ1〜2、シボフ3」キット組立講座