助六の酒井製5tDL(HOe)
王滝の33号機(HOe)







  木曽森ファン待望の酒井製5t。この製品で当社は様々な新しい試みにチャレンジしています。
  まずは外観図を御覧ください。みなさま御存知のように「助六の酒井製5tDL」は外観上様々なバリエーションが存在します。
  前妻板は2枚のHゴム窓タイプもあれば、角枠4枚窓タイプもあります。逆に後妻板の表情は、大きめの2枚引き違い窓もあれば、3枚のものもあります。キャブだけに話を絞っても、高さの他にドアー窓の違いやヘッドライトの位置などなど、興味は尽きません。しかも、これらの順列組み合わせで様々なプロトタイプが存在するのですから。
  ボンネットではエアークリーナーカバーの位置も左右ありますし、バックミラーの有無もあります。台枠にしても前後のステップの違いや、中央のSAKAI WORKSの鋳文字もSKWの文字が入るタイプと入らないタイプとがあるのです。
  さて、当社ではこれらのバリエーションを満喫して頂けるように、今までに無い新しい販売方法にチャレンジいたしました。
  これは「台枠はAタイプ、前妻板はKタイプ、後妻板はHタイプ・・・」というように、あらかじめ様々なパーツの中から組み合わせを選んで頂き、その指定の特別仕様で出荷する、というものです。
  この方法の利点は、オプションパーツの販売方法でないため、皆様に余計な負担をお掛けしない(部品が余らない)点と、オリジナルワンを作る楽しさを提供できる点にあります。これはメーカー直販だからこそ出来るサービスですから、従来のように流通を介しての販売方法では決して成し得なかったものです。


写真をクリックして大きいサイズで御覧ください。

前期型



後期型



両タイプ並んで



「助六の酒井製5tDL」の追加生産と共に、「王滝の33号機」を少量製造しました。
  33号機とは昭和10年に製造された古参の酒井で、当初はボンネットが極端に低かったものを、後年標準的な高さに改造されたもの。従ってエアークリーナーカバーも上に出ておらず、代わりに砂箱ハッチが4個あるのが目立ちます。また、前妻板の表情も前期型とも異なります。台枠は「井カサ」!
  参考資料としては、ネコパブリッシング刊「木曽谷の森林鉄道」P51,P167に写真が載っています。また、その後の姿は当社HPの「柴草さんのアルバムから-1」に載っていますので御覧下さい。




「助六の酒井製5tDL」キット組立講座

「王滝の33号機」キット組立講座

「木曽のディカール」の貼り方