photo gallery



上田交通中塩田駅 2009.1.18 Zenza Bronica S2 Nikkor 50mm/f3.5 f11 400PR

学生当時、ボクは中判カメラのブロニカS2を愛用していました。その魅力は天下のNikkorレンズ使われていること、そして何よりも35mm判よりも大きなネガサイズなので緻密な描写が期待できること、などからでした。
 35mm判はニコンF、6x6判はブロニカS2という時代が結構長かったものです。たいがいFにはモノクロ(たいていはヨドバシ特製のTRI-X長尺のカットフィルムでした)を、S2にはカラーポジを入れていたもので、この陣容で北海道から九州までSLを追いかけていたものです。
 時は流れて、つい数年前にふとした拍子にそのブロニカS2を手にしてしまい、30数年ぶりにまた撮影を楽しんでいます。
「ガシャコン」という地震のようなミラーショックの感触。上から覗き込む左右逆像のウェストレベルファインダー。それらのマイナス要素を補ってあまりあるのは、やはりコンピュータで設計された今のレンズには無い温かみのある描写でしょうか。
 もの静かな中塩田の駅で、ひときわ大きなシャッター音を響かせて、古びた風情を克明に写し取ってくれました。