Chapter.3「バラストを撒いて、プラスターも流し込んで」の巻

レイアウト作りというのは勢いが大事で、間が空いてしまうと何となく乗りが悪くなってしまい、最悪の場合は途中で挫折してしまうものです。
 自分で云うのもナニですが、梁ケ瀬森林鉄道のレイアウトなんていうのはそれで、チョットした事情で間が空いてしまい、そのまま休止状態(やめた訳ではありませぬ)に陥ってしまいました(^-^;;。皆さんも同じような経験がおありなのではないでしょうか?
 特にレールを敷き終わった状態というのが第一関門で、今回のようなモジュールでしたらまだしも、エンドレスが組み込んであるレイアウトなんかだと、試運転と称して走らせる事に興じてしまい、ついそこでストップしてしまいがちです。
 ということで、レイアウト作りは勢いが大事、という事を肝に銘じておきましょう(^^♪。



11月1日

 

さて、大工仕事が終わったら、まずやることはレールと枕木の塗装です。少し薄く溶いたフラットアース(決してシャバシャバではなく、そこそこに粘土のある状態です)を太目の筆で塗っていきます。
 通路になる部分には2mm厚のバルサ板を貼っておきますが、長さは1間、つまり21mmにカットしておきます。貼り付けが済んだら真ん中あたりをボールペンで凹ませます。
 エッ?ボールペンなんかでイイの?と思われるでしょうが、板自体は塗るというよりも染める感じにするので、却って凹んだ部分が黒くなって感じがイイのです^\^)。

 

プラットホームをこの段階で作っておきます。三方の囲いの素材は3mm厚バルサ材で高さは8mm。中ほどをボールペンで凹ませておきます。1mm角の桧材をチョンチョンと貼り付けて支えとし、囲いの中にはテーパー状にした6mm厚のバルサ材を接着します。
 レールとの距離は現物合わせで決めますが、直線部分ですから結構近づける事が出来るはずです。
 レール&枕木の塗装が乾くのを待つため今日の作業はこれでオシマイ。

11月2日

 

翌朝起きたら塗料も完全に乾いていたので、バラストを撒く事にします。
 バラストはKATO製(つまりNゲージ用)で淡黄色細目という品です。粒の大きさはベストで、これをNゲージに使ったら大き過ぎるだろうな、と思います(^O^)。
 写真のようにスプーンを使って撒いていきますが、このスプーンはバラスト撒き専用に加工したもので、万力で幅を細くしてあります(^^♪。
 撒いては筆でならして枕木の上にバラストが乗らないようにしておきます。多少は乗ってしまいますが、それは固着後に剥がしますので、あまり神経質にならなくても良いでしょう。
 水に中性洗剤をチョイと垂らしたものを霧吹きで撒いてバラストを湿らせ、さらに木工ボンドをぬるま湯で溶いたものに中性洗剤をチョイと垂らしたものをスポイトで垂らして固着します。
 これの乾燥は結構時間が掛かりますので、その間に建物の工作をしましょう。

 

今回のモジュールでの建物は車両庫・詰所x2・積替施設・雪印の集乳所・日通事務所です。
 前に書いたように、積替施設は畑中さんから頂いたものを使うので、まずはキットが使える日通事務所から作り始めました。クラシックストーリーの製品です。
 ターンテーブルもそうですが、このキットも素晴らしい製品で気持ちよく組み立てる事が出来ました。
 ただ、そのままでは能がないし、北海道らしくないので、煙突を付けてみることにしました。
 内地の場合ですと煙突があっても単純に壁から立ち上がっているだけなのですが、北海道のそれには補強用の枠が付きます。
 写真は標茶で平田邦彦さんが撮影されたものですが、イメージがお判り頂けるのではないでしょうか?
 左側の枠は地面から立ち上がっていますが(しかも煙突は何と土管を継ぎ足したモノ!)、右側の枠は屋根の部分から立ち上がっています。その気になって他の写真も仔細に見ていくと結構バリエーションがあるようで、これという定番はないようです。
 煙突自体はφ1.5棒とφ1.5パイプを半田付けしたもので、壁の穴塞ぎは3mm角にカットしたプラ板で作りました。

11月3日

 

さて、バラストもカチコチに乾いたようですので着色します。また例によってフラットアースの薄めたもの(これはレールを塗ったときよりも薄く溶いたもの)です。
 ポイントはバラストで固着されてしまってるかも知れないので、切り替えてみてチェックしておきます。また今回着色する事によって固着する可能性もありますから、こまめにチェックしておきましょう。
 プラットホームの枠は薄く溶いた黒で塗っておきます。

 

これまた乾くのに時間が掛かりますので、他の作業を済ませておきます。
 積替施設を頂いた状態ではミニシーンに固定されていたので、それを外す時にバルサ材で出来たコンクリの土台が壊れてしまいました。
 まあ、このようなものは簡単に作れますから良いのですが。3mm厚のバルサ材を10mm角にカットしたものを土台にするので、施設をボードに置いてその位置を鉛筆でマークしておきます。
 それを目印に土台を接着してグレーに塗っておきます。これもまた乾き待ち・・・。

 

枕木置き場とレール置き場のベースとなる枕木(何やらややこしい)をベースに接着して、薄く溶いた黒で塗っておきます。
 地面となるプラスターを撒いてからでは水平を出しにくいからで、実物がそうだからと云って、地面を仕上げてから貼るのではスッキリと仕上がりません。
 車両庫の中にもプラスターを撒きますので、建物の壁部分に流れてしまわないように角材を貼っておきます。

11月5日

 

昨日は気分転換のためにOFFにしたので、朝から気持ちよくプラスター撒きの開始です(^v^)。
 プラスターそのものはホームセンターで売ってる吉野石膏の「石膏」です。いつもと同じようにゴム製の容器に水を入れてから石膏を入れてよくかき混ぜ、棒などを使いながら流し込んでいきます。
 このゴム製容器の良いところは、万が一石膏が固まってしまっても、変形させることによって石膏が割れて、取り出しやすいことにあります。
 ボクはかれこれ30年ほど前にこれを買ったのですが、今でも重宝しています(^_-)-☆。
 石膏が半乾きの微妙な時間帯に、茶こしに入れた石膏を上からフルイに掛けて撒き、地面が平滑にならないように(ザラザラになるように)しておきます。
 この作業は結構大事な部分で、これをしておかないと何やらヌメっとした地面になってしまい、後で塗装をした時もこの影響が残ってしまいます。
 建物のベースとなる部分にベニヤ板を貼っておいた様がお判り頂けると思いますが、これをしておかないと枕木置き場と同じようにあとで大変な事になってしまいます。
 車両庫の中は「たたき」なので、ここにもプラスターを流し込んでおきます。
 夏場ならともかく、11月に入った今の時期は流石に硬化を遅いので、暫くは放置しておきます。明日は出掛けて作業ができないので、ちょうど良いのですが(^O^)。