ホイットコム作品展入賞作品

優秀賞

柴草敏明さんの作品*武蔵野軽便鉄道2号機





 



ストーリー

昭和○○年、武蔵野軽便鉄道2号機は、某森林鉄道より払い下げを受けてから、ずっとガソリンエンジンのままで稼働してきましたが、その後の増備機がすべてディーゼル機となり、1両のみのガソリン機関車は保守にも不便であり、廃車の声も聞こえるようになってしまいました。
 そこへ、脱線転落事故で台枠が割れた格安な酒井があるという情報が入り、このエンジンに積み替えるということとなりました。
 当然、元のボンネットには、ガソリンエンジンよりはるかに大振りのディーゼルエンジンは入るはずはなく、ボンネットごと載せ換えることに・・・。
 ところがボンネットそのままではホイットコムの台枠は短かすぎ、ボンネットを切り詰めキャブを目いっぱい後ろへさげ、何とか換装成功となりました。
 しかし、これで寿命が延びたかというと、やはり重量バランスが悪く、脱線が頻発し廃車の時期は逆に早まってしまった、という皮肉な結果となってしまったそうです。

模型改造のポイント

上記ストーリーのごとく、酒井5tのボンネットをキャブ側で短縮して半田付け、エアータンクを屋根上に積み込みました。
 ボンネットは全閉タイプを使いコンプレッサーカバーも装着、ラジエターのグリルカバーはC4のボンネット側のグリルガードを約半分に切断し、縦向きに接着しました。
 一見すると7号機の空制化に見えますが、結構苦労してます(笑)。あとは、お決まりのディカールチューンです。ディカールの色ですが、単純な黒ではなく、茶色っぽく見えるように作りました。DB2はディーゼル、B型の2号機ということです。
 実物はあまり調子よくなかったようですが、模型は軽快に走ります。