王滝森林鉄道フェスティバル2010


今年で3回目を迎えた王滝村のフェスティバル。このフェスは毎年開催されるものではなく、前回が2007年でしたから3年ぶりとなります。
 9日には西 裕之氏の講演会などが行われましたが、ボクは土曜日は営業日なので10日だけ参加してきました。
 前日の雨とは打って変わってモロ快晴!天気予報では夕方まで「曇りときどき雨」だったのですが、良い方向に外れてくれました(^^♪。



 

今まで木曽に行くには塩尻を経由して下道で行っていましたが、数年前に伊那と木曽を結ぶ道路が整備されたので、一度はそこを通ってみようと中央道から木曽入りすることにしました。
 ウチから伊那ICまでちょうど1時間でしたから、劇的に時間短縮になる訳でもなく、高速代をチョット損した気分。

 

ただ、新しく整備された路は快適で、80〜90km/hぐらいで巡行できました。
 途中、田島停車場跡に立ち寄って機関庫などの状況を確認。いつ来てもここには当時のオーラが残っていて、木々のざわめきすら当時を彷彿させてくれます。

 

会場は松原スポーツ公園。長野県西部地震で堆積した土砂を盛り上げて作られた台地です。
 駐車場に停まっているクルマのナンバーを見たら、関東や中京は勿論のこと、遠くは札幌なんていうナンバーまでありました(^_-)。皆さんこの日を楽しみに遠くからいらっしゃっていたんですね!


まずは保存車両の運転会場の方に。ここには今まで幾度となく訪れましたが、132号機を見ると虫が騒いでしまいます(^^♪。

 

まず会場で出迎えてくれたのが運材台車を引き連れた132号機。台車に載せられた物はもちろん木曽檜です!台車は日本農林機械製と岩崎後期型で、ともに元は大型B型客車に履かされていたもの。
 整備されたB型客車は今回の目玉のひとつで、以前は滝越に保存されていた王営No.12。このレストアの模様はこちらで報告してあります。

 

もと立山砂防事務所で働いていた北陸重機DLもここで保存されています。ナンバーもNo.142を貰って木曽の一員になった気分(^O^)。
 でもやっぱり酒井の方がB客には似合いますネ(^^ゞ。

 

さてこっちは機関庫の風景。動かす事が出来る車輛が結構あるので、No.4モーターカーは今はひと休みしています。
 ラッセル車は未だにサビサビになったままですが、きっとこちらもそのうちレストアされて綺麗になるのでしょう(^O^)。

 

当社でも模型化したNo.14モーターカー。こちらも今回レストア後初のお披露目です。No.5や20と同じ台枠を使っているのですが、全体に角ばっているスタイルのため大きく見えます。

 

では他の会場も見て行きましょう。こちらはライブの会場。たまたまボクが見たときがそうだったのか、保存車両に乗りたがる人は整理券を貰うのに大変だったのに比べて、チョット淋しい感じがしました。やっぱり本物の方がイイのかなあ・・・。
 次は木曽モジュール倶楽部の運転会場へ。


考えてみれば一週間前には軽便祭で公開運転会をしたばかりの彼ら。大忙しですね(^^♪。でも、やはり地元で運転会をするというのは格別な感情があって、張り切っていました!

 

 

広いスペースを殆どノントラブルでスロー運転する様はギャラリーの目も釘付けで、実際にありそうな編成が当時の雰囲気そのままに再現されたモジュールの上を行くシーンに、地元の方々から当時の想い出話などを交わす会話も聞こえてきました。


最高ですネ!こんな情景は!よく整備された5tDLがスローを効かせて静々と走るのですから、ナローゲージャーのみならず恐れ入るのは当然でしょう(^^♪。

 

再び保存車両運転会場へ。当日乗車できる車両はモーターカーとB客の列車。受付嬢に聞いたら、朝11時に受け付けた方でも渡された乗車指定時間は1時半なんてこともあったとか(@_@;)。皆さん乗りたがっていたんですね〜。しかもB客の方に人気が集中したとか。
 ボクはワイフの分と何とか最終便のチケットを入手出来ていたので、その時間までチョット時間調整です。ちょうど居合わせた西さんとその話をしたら、「そりゃあ、誰だってB客に乗って揺られてみたいでしょう(^^♪。でも現役の時に乗らせて貰ったNo.14にも乗ってみたいんだけどネ(^^ゞ。」と。
 往復僅か1.5kmほどの距離ですが、スパルタンな乗り心地は素晴らしく、機回しで連結カプラーの抜き差しを見ていたワイフは、その単純さに仰天していました(^O^)。

 

せっかく王滝に行ったのですから、その後滝越の保存車両はどうなったか見たくなり、会場から30分ほどクルマを飛ばしました。
 今回のB客はここに保存されていたものですから、それが無くなったのは当然としても、他の車輛たちもそのままにありひと安心。
 119号機もひょっとしたらレストアされて動き出す日が来るかも知れませんネ(^^♪。
 やまばと号客車は塗り替えたのでしょうか、前とはチョット色の具合が変わっていましたが・・・。車内の雰囲気もそのままで、とてもホッとした気分になりました。

 

西部地震ですっかり地形が変わってしまったために出来た湖。今ではここはカヌーのメッカになっているそうで、この静かな水面にオールを差し込み渡る景色は素晴らしいでしょうネ(^^♪。
 谷の夕暮れは里よりも早いもの。あまりにも美しい夕焼けに見送られ、我々も家路を急いだのでした。