よもやま話

2021/10/27 活きる資料、死ぬ資料
 

今回の4泊5日の釧路行きは実りあるものでした。

第一義の目的は「奥行臼に設置される構内図の工事立ち合い」でしたが、別海町学芸委員の方の御尽力により滞りなく完了して、ボクが生きた証を後世に残す事ができました。

第二義の目的は1997年に当社で出版した「簡易軌道写真帖」の改訂版出版に向けての資料集めでした。

流石に24年も経つと再版を求める声も高く、その声にお応えする意味でも資料の洗い直しをした訳です。
この本が出版された頃はアナログ方式の編集・印刷の最終期で、そのままの状態では再版は無理です。
したがってデジタルで編集をし直さなければならず、いわば新しい本を編集するに等しいものがあります。

当時は郷土資料館などに保存されている写真をフィルムカメラで複写して、それをプリントしたものを写真原稿として使いました。
もちろんそのフィルムをスキャンしてデジタル化したものを使えば良いのですが、保存されている写真をデジタルカメラで撮影したものを使った方がより鮮明になると考えました。
そこで今回は各地の郷土資料館や図書館を訪問して、その趣旨を学芸員の方々に御説明をしたところ快諾を頂き、様々な御協力を頂きました。

24年前に資料集めをした際には、もと運転手の方のお宅にお邪魔して、その方のアルバムに貼られている写真(その殆どは御家族を写したものでしたが、その中には車両が写っているものもあり、それがとても貴重な資料となりました)を複写させて頂いたこともありましたが、その後その方は亡くなられてしまいました。
もしも、この訪問で写真を複写させて頂けなかったら、その貴重な写真は世に出ることもなかったかも知れないと思うと、自分のしたことによって「活きる資料」となったのではないかと自負しております。
今回も別海町で軌道が走っていた頃に町役場に勤めておられた方とお会いして、貴重な写真もお借りする事もできました。

そういった方々の御協力なしには本の出版は出来ませんし、若くてバイタリティーあふれる学芸員の方々の御尽力の上に編集作業が可能となります。
長い間お待たせをして申し訳ございませんでしたが、着実に一歩を踏み出しましたので、「簡易軌道写真帖」の改訂版に御期待ください。

実車写真撮影:楢山満夫


2021/10/08 奥行臼にボクの描いた構内見取図の看板が
 

「簡易軌道写真帖」のために描いた別海村営軌道奥行臼の構内見取図は、今まで事務所&待合室の窓ガラスに拡大コピーされたものが貼られていたのですが、別海町教育委員会のお計らいによって、立派な看板を立てて頂くことになりました(*^^)v。
 こんなに嬉しいことは生きている間にもそうそうはないので、その設置日に併せて、松本空港から新千歳で乗り換えて釧路空港まで飛んで行くことにしました。
 そのような訳ですので、臨時休業となりますが、何卒宜しくお願い致します。ワクワク(^^♪。