シリーズ井笠
井笠のホジ7〜9


「井笠のホジ12」で幕開けをした「シリーズ井笠」。
皆様からの強い御支持を頂いて、早くも第二弾の気動車ホジ7〜9の登場です。



ホジ7〜9について

いかにも梅鉢製らしい正面の雨樋はRを描き、リベットもゴツゴツの車体、深く垂れ下がったドアー裾の形状などなど。それら梅鉢の魅力を凝縮したような姿が「井笠のホジ7〜9」の魅力そのものでもあります。

このホジ7〜9は井笠初の大型ボギー式ガソリンカーとして昭和6〜7年に製造され、面白いことに当初の戸袋は運転席脇にあり、ドアーの開き方も逆方向になっていました(ホジ7以外)。しかも台車はアーチバー式の武骨なスタイルで。
 19年には戦時下ゆえ燃料の確保が難しくなってきたことからエンジンを下ろして客車化。戦後の24年に再度ガソリンエンジンを搭載した際に台車を軽快なものに履き換えました。
 27年にはディーゼル化されて、井笠鉄道の終焉まで活躍していました。




模型製品について

基本的な構造は、ホジ12と同様にエッチングで美しく処理された真鍮板に窓などをプレス加工で抜いた側板や妻板を箱状に組み立てて(車体隅の小さなRを表現するために、側板と妻板とはドアーの前で接ぐようになっています)、屋根を載せるようになっています。

台車枠などの下まわりはホジ12と共通ですので製造コストの軽減化にも役立ち、しかも立体感あふれるロストワックス部品を中心としていますから、きっと御満足を頂けるレベルに達していると自負しております。
 車輪はスポーク、軸受け部にはメタルをはめ込むような設計になっていますので、転がり特性にも優れています。

外観的にも7〜9の「ドアー脇テスリの長さと位置の違い」や「ボディー&ウィンドウシルのリベットの有無」、「正面と側面の窓保護棒の有無」や「デッキ扉の形状の違い」を忠実に再現していますので、コレクションする楽しみも増すのではないでしょうか?

トータルキットと未塗装キットでは、「ドアー脇テスリの長さと位置の違い」や「ボディー&ウィンドウシルのリベットの有無」「正面と側面の窓保護棒の有無」によって、ホジ7と9は2種類の中からお選び頂けます。
 ただし、ホジ8は「ボディー&ウィンドウシルのリベットが有り」で「側面の窓保護棒が無いスタイル」のみとなります。

また、塗装済完成品においては、黄色と緑色で金太郎塗りの「金太郎旧塗装」と、黄色と緑色で直線塗りの「直線旧塗装」、晩年になってホジ100の塗装に合わせた「新塗装(存在が確認出来ている9のみ)」の6種類からお選び頂けるように致しました。

面白いのはホジ9の金太郎塗りのみは、側面窓上の塗り分けラインが他とは違うこと。こんなところにも塗装済完成品では拘ってみました(^^♪。


タイプリベットの有無正面窓保護棒の有無側面窓保護棒の有無デッキ側扉の形状確認した写真の日付
ホジ7(金太郎)A日の字型昭和34年3月
ホジ7(直線) B×××日の字型昭和45年10月
ホジ8(直線) C×目の字型昭和42年3月
ホジ9(金太郎)D目の字型昭和34年3月
ホジ9(直線) E×××目の字型昭和43年8月
ホジ9(新塗装)F×××目の字型昭和45年10月




 A. 井笠のホジ7
(ボディー&ウィンドウシルのリベットは有り、正面と側面の窓保護棒が有り、デッキ側扉は日の字型)
トータルキット \22422、未塗装キット \44845、金太郎旧塗装・塗装済完成品 \57600




 B. 井笠のホジ7
(ボディー&ウィンドウシルのリベットは無し、正面と側面の窓保護棒が無し、デッキ側扉は日の字型)
トータルキット \22422、未塗装キット \44845、直線旧塗装・塗装済完成品 \56057




 C. 井笠のホジ8
(ボディー&ウィンドウシルのリベットは有り、正面のみ窓保護棒が有り、デッキ側扉は目の字型)
トータルキット \22422、未塗装キット \44845、直線旧塗装・塗装済完成品 \56057




 D. 井笠のホジ9
(ボディー&ウィンドウシルのリベットは有り、正面と側面の窓保護棒が有り、デッキ側扉は目の字型)
トータルキット \22422、未塗装キット \44845、金太郎旧塗装・塗装済完成品 \57600




 E. 井笠のホジ9
(ボディー&ウィンドウシルのリベットは無し、正面と側面の窓保護棒が無し、デッキ側扉は目の字型)
トータルキット \22422、未塗装キット \44845、直線旧塗装・塗装済完成品 \56057




 F. 井笠のホジ9
(ボディー&ウィンドウシルのリベットは無し、正面と側面の窓保護棒が無し、デッキ側扉は目の字型)
新塗装・塗装済完成品 \56057(E. 井笠のホジ9と同型のため、塗装済完成品のみの設定)




少しでもお求めやすい価格を実現するために、箔押しの化粧箱を廃して袋詰め包装と致しました。
  (未塗装キット・塗装済完成品の場合は専用ラベルを添付した汎用箱に無償でお納め致します。
   また、トータルキットでこの箱を御希望の方には実費\822でお分け致します)




製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(井笠用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用長いリンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(井笠用)\493(2個入) 朝顔カプラー用ピン\462(10本入) 朝顔カプラー用長いリンク\493

塗装は当社製「MWカラー」の中から、旧塗装の場合は「MWC-13 井笠用イエロー」と「MWC-14 井笠用グリーン」を、新塗装の場合は「MWC-15 井笠用レッド」(製品と同時発売の予定)を、「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」「MWC-52 MWシンナー(1リッター)」「MWC-53 MWプライマー」も併せてお使い下さい。

車体標記ナンバーは「アルプスモデル製井笠インレタA(\864)」を、行き先サボは「アルプスモデル製軽便サボD(\540)」をお求め下さい。



「井笠のホジ7〜9」キット組立講座