助六の酒井製5tDLX


当社の看板製品でありベストセラーを記録した「助六の酒井製5tDL」が、ヴァージョンアップされてリリースされます。前回のWが2005年1月の発売でしたから、それから丸3年。その間に製品化された「野村製DL」や「協三製4.8tDL」などで導入した新機軸の実績を踏まえての「新製品」です。
 「木曽趣味」に入られたものの憧れの「5tDL」をまだお持ちでない方々は勿論のこと、既に以前の製品をコレクションされている方も、今回のヴァージョンアップは見逃せない存在となることは必至と自負しております。


進化し続ける「助六の酒井製5tDLX(ファイヴ)」の概要
Wまでとの全体的な相違点
1)モーターは従来のマシマ製カンタイプから小型なものに変更されます。野村製DLや協三製4.8tDL
  などでも使用したこのモーターは、性能にバラツキが無く、回転もよりスムースなので、安心して
  運転して頂けます。
2)モーターの小型化によって出来たスペースに、協三製4.8tDLと同様にメーターパネルを標準装備
  し、DCC化される方でも別にコンバージョンキットをお求め頂く必要は無くなりました。
3)動輪を協三製4.8tDLや酒井製8tボギーDLと同様に、1軸を可動軸箱式にしましたので、そのイコ
  ライジング効果により牽引力や集電性能がUP致しました。
4)集電方式も最近の当社製品のスタンダードとなっている、車輪の内側をシューが擦る方式に改めま
  した。
5)エンジンはTから踏襲してきたものを捨てて、オイルパンやミッションへの連結部や台枠へのステ
  イの再現など、より細密なディテールを実現しました。
6)エンジンを換えたことにより、今まであったボンネットの仕切板を排除しましたので、斜め前から
  見たときの印象が向上しました。
7)後部窓枠も同様に新規に型を作って、引き違い窓を任意の位置で固定できるように変えましたの
  で、動きのある情景を再現することが出来るようになりました。

今回は下記の6タイプ選んでみましたが、それぞれに個性派揃いです。
それでは詳細をご紹介しましょう。




33号機 最末期のオレンジ+紺色(ちょうど近鉄特急のような)に塗られた姿を再現しました。「井カサ」のレタリングが印象的な台枠が装備されているのが特徴です。エアークリーナーカバーは無く、砂箱ハッチは4個も付きます。なお塗装済完成品の場合、御希望とあらば通常の王滝色で仕上げることも可能です。御予約時に御指定下さい。価格は同じです。


49号機 もと63号機で空制化によってブレーキシリンダーが装備されました。板バネ式軸受付き台枠で、キャブ前面左右の細長い窓も特徴的です。塗色はエメラルドグリーン+マルーンというのもユニーク。南木曽町の桃介記念館に保存されています。なお塗装済完成品の場合、御希望とあらば通常の王滝色で仕上げることも可能です。御予約時に御指定下さい。価格は同じです。


74号機 今回新たに仲間に加わったナンバーです。前期型でありながらキャブの窓は後期型を彷彿させるような大型2枚。しかしこの窓は扁平なため、独特の雰囲気を持っています。また、後部窓枠も高さ方向の寸法が短いのが特徴です。愛知県に保存されている実車を採寸して設計しました。


93号機 赤沢に保存されている本機は、末期は84号機のようなクリームイエロー+マルーンで、ボンネットや屋根上はグレーでした。赤沢に入ってから上松色に塗られて、後部窓も2枚のものに交換されてしまいました。大きな正面窓や大きなエアークリーナーカバーも特徴です。大きな窓を開けて夏を表現するのも良いかも知れませんネ。


131号機 何度製品化しても人気があるのが、これら後期型のタイプ。末期まで活躍していて赤沢に保存されているからでしょうか?左排気管で左右にバックミラーを装着しているのが特徴。キャブには単式タイフォンを装備し、王滝塗装色に(何故か赤沢では上運色になっていますが)彩られていました。


132号機 131号機と似ていますが、右排気管でバックミラーが無いのが特徴。しかもキャブには横2連タイフォン装備し、屋根が黒い王滝塗装色に塗られていました。現在は「りんてつ倶楽部」の手により王滝村に保存されています。



製品では形態を重視するために朝顔カプラー対応になっていますが、他社製品と連結させるためにはその車輌に別売の「朝顔カプラー(木曽用)」と「朝顔カプラー用ピン」「朝顔カプラー用リンク」を取り付ける必要があります。その場合には製品と一緒に御予約ください。

朝顔カプラー(木曽用)\480(2個入) 朝顔カプラー用ピン\450(10本入) 朝顔カプラー用リンク\400

塗装は当社製「MWカラー」の「MWC-01 王滝営林署DL用グリーン」「MWC-02 王滝営林署DL用ブラック」「MWC-03 上運営林署DL用クリーム」「MWC-04 上運営林署DL用マルーン」「MWC-05 上運営林署DL用グレー」と「MWC-09 クリヤー」「MWC-10 フラットベース」をお使い下さい。



 

ボンネット後部を加工して別売の「砂箱セット」を組み込んでみるのも良いものです。パーツ構成は上の写真のようになっており、純正部品ですからピタリと合うように出来ています。ボンネット両裾の高さにより高低2種類製品はありますが(33・49・74号機は低く、93・131・132号機は高いタイプです)、どちらにも対応できるように両方のパーツが入っています。
 なお、未塗装キット・塗装済完成品には対応しておりませんので、何卒ご了承願います。

酒井製DL用砂箱セット\1008



DCC運転をされる方は「Lenz製シルバーミニデコーダー」を一緒にお求め下さい。
また、塗装済完成品でも御希望の方には組み込みを致します。

シルバーミニ\4200 塗装済完成品に組み込みの場合は、各々の価格から\5000UPとなります。



「助六の酒井製5tDLX」キット組立講座

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