Chapter.12「地面を仕上げて川に水を流し込み」の巻

 

今までは地面の仕上げには石膏を撒いて、生乾きの内に石膏を茶こしで降り掛けてザラザラ感を出していたのですが、今回は思い切って新しい方法を試みてみました。
 それがタミヤの「テクスチャーペイント」なのですが、これはセラミック粒子を配合したペースト状の水性塗料で、数種類の色があります。
 今回使ったのはライトサンドという色で、薄めの色だったら後にニュアンスを付けることも可能だろうと思ったのですが、これは正解でした。
 原液だとかなりドロドロなので、水性ですから水でも溶けますが、乾燥が早いだろうと思ってアクリル系シンナーで薄く溶きました。
 それを筆で塗っていく訳です。
 

山ベースも取り付けて、それをマスキング材のようにして塗って行きましたが、多少の浸透は仕方ありません。
 全部を塗りつけて行ったら、最初に塗った部分は早くも乾燥しはじめ、割とイイ感じに仕上がりました(^_-)。とはいえ、完全に乾燥するまで触りたくありませんので、川の方に作業を移します。

 

川に流し込む水はいつものようにデブコンETです。これはかなり透明度が高くて、固まればヤスリも掛けられるような硬さになります。
 右の方に見えているのは、熱帯魚の水槽に使うフィルターで、これを使って流れを表現します。
 色付けは水性もしくは油性のインク。主剤と硬化剤とを混ぜながら垂らしていき、ここだという処でやめておきますが、ちょっと薄い感じかな?という程度の方が良いようです。

 

良くかき混ぜておかないとカチカチに硬化しませんので飽きるほどかき混ぜ、もうイイだろうと踏んだところで流し込みます。
 水飴ぐらいの硬さですが、川に僅かな隙間があると、そこから流失してしまいますので、目張りだけはシッカリしておきます。
 

 

これが流し込んだ直後の姿ですが、このままでは淀みになってしまいますので、流れを表現するために先ほどのフィルターを使います。
 この程度の小ささに千切ったフィルターを浸しては割り箸で押し込んでいきます。
 ただ、理想形は水面ギリギリにフィルターの上面がある状態ですので、今回は1回目と考えて、2回目は色合いも変えて色の深みを出すようにして、水の量を調整しながら流し込みます。