Chapter.5「橋を作ります」の巻

 

バラストを撒いてから、木工ボンドの水溶液に僅かな中性洗剤を垂らしたものをスポイトで散布。
 いつもバラストは明灰色(細目)というのを使っているのですが、今回は暗い山峡の地ということでバラストに初めて濃茶色(細目)というのを使ってみました。
 今のところチョット色が濃すぎたかな?という気もしないではないですが、地面を塗ってみてどう感じが変わるかです。
 これが固着するには時間が掛かりますから、その間に橋脚を作っておくことにしました(^_-)。

 

 

実物の橋脚は何故か古いものと新しいものとが平行してあり、片方は石積み、片方はコンクリートです。
 何も2セット作るほどのこともありませんから、味のある石積みのタイプを作ることにしました。
 素材は20mm厚のバルサ板を使い、糸ノコで正確に底辺38mm、上辺32mmのテーパー型に(ガーター橋の高さを引いて110mm長)切り抜き、サンドペーパーで仕上げておきました。
 これに紙ねんどを貼り付けて伸ばし、アルミのアングルから自作しておいた型押し道具で押していきます。
 紙ねんどの厚みはさほどないので、乾燥後に割れて落ちたりしたらイヤですから、貼り付ける前に木工ボンドを塗っておきました。
 1面ずつ貼っては型押し、乾燥させてまた1面をというように繰り返していきました。
「積み方」に乱れがあるのは手作りの味っていうことで(^O^)。
 てっぺんは石膏を水で溶いたものを塗っておき、質感が同じになるようにしました。
 前回の擁壁でもそうですが、水で溶くときの感じは「天婦羅の衣」ぐらいの粘度です。

 

橋脚は完全に固まっていましたので、薄く溶いたフラットブラックで着色。
 テキトーに(適当ではありません、テキトーです(^O^))塗ることが大事で、塗りムラなんて気にしちゃいけません。
 紙ねんどを使ったこの質感、大好きです(^_-)-☆。
 バラストも固着したので、少し薄めたフラットアースで線路と共に着色。

 

ガーダー橋の製作です。
 素材は英国「evergreen社」プラ製のH鋼で高さは9.5mmのもので、これを写真のように補強材を入れながら瞬間接着剤で組んでいきました。
 橋脚に乗る部分は橋の継ぎ目と想定して、糸ノコで切れ目を入れて表現しました。

 

赤い塗料は橋梁専用に調色したもので、フラットレッドに僅かな黒を入れてくすませたもの。
 何作か前に作っておき、それ以来ずっと使っています。
 まだ完全に塗料が乾いていないので、乾いたら軽くウェザリングをして仕上げます。

 

さて、今度はこのデッキガーダーが乗る部分の線路の工作です。
 御存知のように橋梁の上の枕木はピッチが細かいので、フレキシブルレールの枕木のまま、という訳にはいきません。
 2mm厚のバルサで作ったものを接着する訳ですが、軌間9mmを保持させるには何らかの金属製ものをレールに半田付けしてから今の枕木を撤去しなければなりません。
 その工作をこれからやりましょう(^_-)。
 橋の部分のレールにはプラ製の枕木を引き抜きながら1mm角の真鍮線を半田付け。
 全部の補強を終えたら左右に出っ張った部分をカットしてからフラットアースで塗装。
 これで線路の方の準備は整いましたので、今度は塗料も乾いたデッキガーダー橋の方に移ります。

 

デッキガーダーは赤サビ色のウェザリングマスターでニュアンスを付けておき、2mm厚のバルサ板から沢山作りおきをしてある枕木を接着します。

 

先ほどの補強材がくる部分に印をしておき、一番端にまず1本接着して、補強材の部分との中間、そのまた中間という具合に接着していきました。
 全部の枕木を貼り終えたら、目安に置いておいた枕木を外して、今度はそれをレールに付けた補強材に沿わすように接着。
 これでパッと見たときに補強材は目立たなくなります(^_-)。

 

そして最後にデッキガーダーをレールの裏面に接着して、橋脚もベースボードに固定しました。
 但し、写真の向こう側の橋脚はこれから始める岩壁の工作とも関連してきますので未接着です。
 ここまでくると嬉しくなって詰所も置いてみて記念撮影(^^♪。