キット組立講座

問寒別のボギー客車

第1回
問寒別のボギー客車には「原形」と「更新」の2種類がありますが、基本的な構造は同じで、外観のみ若干違うだけなので、ここでは「更新」を例にとって解説していきます。

1.まず、車体側板に窓枠・ドアーを半田付けし、屋根上のテスリをそのあとで半田付けします。ドアー脇のテスリは塗装後に接着する方が、塗り分けをし易いでしょう。



2.妻板にも窓枠やジャンパ栓を半田付けしておき、側板と組み合わせます。車体アングルはそのあとです。何故「そのあと」かと言うと、先に半田付けしてしまうと、車体のコーナーに半田を流し難くなってしまうからです。基本的には「先に」なのですが、こういう風に臨機応変の対処も必要です。


3.床板にはボルスターを、台車枠には側ピンを半田付けします。側ピンは極く少量の半田で付けるように心掛けましょう。多く付け過ぎたら、仕上げておきましょう。


4.更新タイプには温風暖房機が付きますので、エポキシ系もしくは瞬間接着剤で接着します。


5.塗装前の各部品。台車枠にはマクラバリを組み合わせてみて、台車枠が軽く動くことを確認しておきます。続く。


第2回
さて、塗装です。

1.まず、全体をクリーム色に塗ったあと、マスキングをしていきますが、忘れてならないのが窓部分のマスキングです。これを忘れると、車内に吹き込んだ赤色が窓枠を通して、外側にまで滲み出してしまう事がありますので、要注意です。


2.2色目の赤を塗って、Hゴム部分にライトグレーを差したところです。


3.別に塗っておいたテスリを接着し、レタリングを転写したあとは、クリヤーラッカーを全体にサッと吹き付けてオーバーコートしておきます。この工程は、レタリングが剥がれにくくする効果や、塗り分けによって微妙に異なってしまった艶具合を整えるとともに、その境目の段差を押さえる効果もあります。


4.窓に塩ビ板を貼り付け、下まわりと組み合わせて出来上がりです。