キット組立講座

岩手富士製特殊軽量機関車
木曽のNo.102〜103、109〜110


この製品は徹底して半田付けをしなくても組み立てられる事を考えて設計されていますので、組み立て自体はあっという間に終わってしまいます。
 その余ったパワーを小さいだけに少し面倒な塗装作業に振り向けて下さい(^^♪。
 その分、出来上がった時には満足感に包まれ、ついニンマリとしてしまう程の愛らしさに包まれる事でしょう(^_-)。
 そんな岩手富士製特殊軽量機関車の魅力を、この組立講座から感じ取って頂ければ幸いです。



第1回
1.まず床板に開いている小穴を0.5mmのドリルで一応通しておきます。床板の表裏は平ヤスリで仕上げておき、その後で床板を台枠に1.4mmビス2本で止めます。前後の方向性はありません。妻板を台枠に1.4mmビスで止めます。
 


2.ここで屋根板を乗せてみて、ガタガタしないか、妻板の上部の突起がチャンと屋根の凹みに入っているか、などをチェックします。もしも屋根板が歪んでいるようでしたら、指で修正しておきます。
 4ケ所凹みのある小穴をφ0.6mmドリルで貫通させておき、ボディーに屋根板を乗せた状態で4本の柱を上から差し込みます。
 床板を貫通して、台枠に突き当たった状態で屋根上から半田付けをして(この部分は瞬間接着剤でも大丈夫でしょうが、半田付けが出来る方は半田付けの方をお勧め致します)、そこをヤスって仕上げておきます。
 これで工作はオシマイですので、ネジを一旦バラして塗装作業に移ります。

 


第2回
1.ここで塗装に入ります。組み立て自体は殆ど手間が掛かりませんが、この車両は塗装がキモですので、気合いを入れて掛かりましょう(^_-)。
 総ての部品をMWC-53 MWプライマーで下塗りしてやり、台枠はMWC-02 黒色で、屋根板はMWC-17 ダークグレーで、人形はMWC-03 クリームで、その他のパーツはMWC-11 ライトグリーンで塗ります。



2.前面の裏側をマスキングしてクリームを塗ります。それが乾いたら表側の裾から7mmの所でマスキングしてMWC-15 朱色を塗ります。
 また、ラジエターと燃料タンクも表側の段付の部分以外をマスキングしてクリームを塗り、裾から5.5mmの所でマスキングして朱色を塗ります。
 屋根板は雨樋の内側をマスキングしてクリームに塗り、柱の下端から7mmの所でマスキングして朱色を塗ります。
 これらの塗料が乾いたら、マスキングテープはそのまま残して、0.8mm程度の幅に切り出したテープで朱色の部分も含めてマスキングしてクリーム色のストライプを塗ります。
 床板は表裏どちらでも構いませんので、表面をマスキングして朱色に塗り、中央部の左右に出っ張った部分をマスキングして黒く塗ります。塗り上がったら屋根からの柱が入る穴をもう一度φ0.6mmのドリルでサラっておきましょう。
 エンジンカバー兼シートはプラカラーで茶色く塗っておきます。



3.これが塗装が完了した全部品です。このあと妻板には別売の「アルプスモデル製木曽インレタA」でナンバーを転写します。
 実はこの位置で良いかどうか、詳細が判る写真が無いのですが、側面だとラジエターの網があるので、この位置しかないだろうと判断しました。
 このあと総ての部品をMWC-10 フラットベースを好みで加えたMWC-09 クリヤーで艶を整え、最後にMWC-17 ウェザリンググレーでお化粧をします。ラジエターの網の部分には極く薄く溶いたプラカラーのフラットブラックを差しておいてやると立体感が出て良いでしょう。





4.さて塗装も済んだので最終組立です。まず床板にフレームを1.4mmビスで止めますが、床板は勿論黒い方がフレーム側になります。そのあとエンジンカバーを床板に接着しますが、位置決めのボスは前後にくるようにしましょう。
 そしてラジエターと燃料タンクも接着しますが、左右方向に若干余裕がありますので、できるだけ外側に着けるようにします。
 


5.妻板を1.4mmビスで止めて、運転手もこの段階で乗せてやります。作例ではウッカリ忘れてしまったのですが、妻板にはこの段階で窓ガラスを入れておきましょう。別売のアクリル製窓ガラスを使うと、ロストワックスの厚みがカバー出来て良いでしょう。
 屋根の溝に少量の接着剤を塗ってから、柱を床板の小穴に差し込みながら屋根を被せてとりあえず出来上がりです。

 


第3回
1.KATO製動力はまず、車体を両手の指で拡げるようにして取り去り、写真のような状態にします。
 次にコネクターを抜いてプリント基板を撤去して、赤く囲った部分と突起を押して動力を外します。

 


 


2.外した動力は写真のようにカッターで余分な部分を切り取り、リード線は根元から10mmでカットして4個あるラグ板のうち内側のラグ板に素早く半田付けしますが、中央の丸い部分よりも上に出ないように注意します。また、配線は出来るだけ穴の中に納めるようにします。
 そのままではグレーの色が目立ちますので、プラカラーで黒く塗りますが、車輪とギヤーボックスの間に塗料が入らないように充分注意しましょう。また、車輪の外側も黒く塗っておくと良いでしょう。
 これを極く少量のゴム系接着剤か両面テープで床板に止めて出来上がりです。

 


 







*情景写真は演出用で、これだけの牽引力を有する訳ではありません。



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