キット組立講座



井笠のホハ4・ホハ6

「シリーズ井笠」も徐々にラインナップが揃ってきて、客車の充実を図るために企画されたのが本製品です。
 一見既発売の「井笠のホハ2・ホハ3」と瓜二つのように見えますが、井笠フリークの方だったら何処が違うかはお判りになるはずですよネ(^^♪。
 とかくダブルルーフの車輛というのは組み立てが難しかったものですが、この製品ではアッサリとロストワックスを奢り、組み立ても実に簡単になっています。プレス技術を駆使したボディーと細密な下回りのコンビネーション。そんなところもこの製品の魅力にもなっています。

第1回
1.まず最初に側板の裾と窓枠板の裾とを合わせるようにしながら、窓柱の位置を合わせるように、側板に窓枠板を半田付けします。仕切板も上下左右を合わせて半田付けしてから、内板の下面は仕切板に合わせて削ります。
 窓の上下や側板の上面には帯材を半田付けしますが、このような細い帯材の半田付けには半田メッキ(帯材の裏側にあらかじめ薄く半田を流しておく)をしておくと良いでしょう。雨樋は側板よりも僅かに長いので、両端に同じ寸法に出っ張るように留意します。また、ホハ4の窓下にはエッチングヌキ材を使用します。


2.その窓枠板に突き当てるようにしてシートの上面を合わせて半田付けをし(クランク状の短い方は膝の部分になります)、更にこれに突き当てるようにして上下取り付けアングルを半田付けします。


3.側板に割ピンを介して雨樋を半田付けして、側板の内側に出た割ピンの足を平らに仕上げておきます。それからドアーノブを半田付けしておいた仕切板を、下面合わせで側板に半田付けします。次にドアーの下の欠き込みにデッキ板を差し込みながら半田付け。側板の先部分にも半田を流して止めておきますが、デッキ板は水平になるように留意しましょう。


4.妻板の上部にキャンバス止めを半田付けしてから、テールライトケースを半田付けします。屋根に通風器を半田付けします。屋根は側板には半田付けしません。
 


5.側板と妻板とを組み合わせて半田付けしますが、この部分は妻板の板厚が見えるような組み合わせ方になります。
 


第2回
1.今度は下まわりの組み立てです。床板のスリットに台枠を差し込み半田付けをした後に、三角の梁を台枠のスリットに差し込み半田付けして、ボルスターを半田付けします。


2.このエンドビームを床板に半田付けして、中央にはキングポストを半田付けします。
 


3.引張棒の中央から各々6mmのところにターンバックルの内側がくるように半田付けしてから、キングポストに半田付けします。ターンバックルは引張棒に半田付けしてからランナーを仕上げると、工作がやりやすいでしょう。台枠の該当部分に固定板を半田付けしてから引張棒を半田付けします。




4.先端部のヘソを平らに仕上げた軸メタルを台車枠に半田付けします。


第3回
1.さて塗装作業に入ります。ボディーはMWC-13で黄色く塗りますが、写真のように上下止め板に渡すように、エッチングヌキ材の端切れなどで作った板を両面テープで止め、そこに割り箸を両面テープで止めるようにすると作業がしやすいでしょう。
 ホハ2も4も窓の上下の帯まで含んだ部分をマスキングしてMWC-14を塗ります。因みに妻板の貫通口の板厚部分も塗り分けになります。


2.シートは青く塗り、テールライトの反射板部分は赤く塗ってからレンズを接着します。別に塗っておいたテスリや屋根板(MWC-05で塗っておきます)をエポキシ系接着剤で接着します。
 


3.別売の「アルプスモデル製インレタ(井笠用B)」で車体標記を入れて、全体をクリヤーでオーバーコートします。ここでオーバーコートについてひと言。
 一般的に鉄道模型は僅かに艶を落とした塗料で塗るのが一般的ですが、その艶を整えるのは意外と難しいもので、各々の塗料にフラットベースを入れて艶を落とすのもひとつの方法ですが、その艶具合も揃わないものです。そこで当社では各々の塗料は艶を出したまま塗ってゆき、最後にお好みの具合にフラットベースを混ぜたクリヤーをサッと塗る方法を推奨しております。この方法ですと当然のハナシですが艶具合は一定になりますし、インレタの固定にも役立つからです。


4.テールライトレンズにクリヤーレッドを塗り(これをするとしないとでは雲泥の差があります)、ボディーと床板とは1.4x2mmビスで止めて、台車をセンターピンで止めて出来あがりです。別売の「アルプスモデル製軽便サボ(井笠用)」を貼るのも良いでしょう。
 車輛の連結には別売の「朝顔カプラー用ピン」と「朝顔カプラー用長いリンク」をお使い下さい。
 さあ、出来あがりました。ホジ12や7〜9はもう出来あがっていますか?ホジ12に1両連結しても似合いますし、ホジ7〜9に数両組み合わせて、堂々たる朝夕のラッシュ対応編成に仕上げるのも魅力的ですネ(^^♪。














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