「駅前の情景を楽しみたかったから」の巻


さて、北川駅と目的を定めたものの、車輛の写真はあっても意外と情景が写り込んでる写真の少なさよ(@_@;)。ウチにある井笠関係の写真集やらネットで検索したりして、寝言にも「北川、北川」と呟くほどのだったのですが、判らないものはしょうがないから、判る範囲で出来るだけ「北川っぽく」仕上げて、その他の部分は推測や希望を盛り込んだプランに仕上げよう!と決めたのが1月6日。

上のプラン図がそれなのですが、ホームの長さは両端にポイントをセットしての結果論的なものです。本来「軽便モジュール倶楽部」の規格では、左右の接続位置は対象であるべきなのですが、このプランでは奥から85mmと185mmというものになっています。
 これは駅前の情景をある程度作りたかったからで(逆に云えば、手間の掛る田圃の部分を少なくしたかった)、将来もしも井笠モジュールが発展したときには、100mmの誤差はS字カーブモジュールでも作って、自分でオトシマエ付ければイイ訳ですからネ(^^ゞ。

季節は夏。なぜ夏かって?凄く単純な理由なのですが、ホームの片隅にヒマワリを植えてみたかった、それだけです(^^♪。まあ、こんな理由でも製作の励みになればイイでしょう(^O^)。

木曽のモジュール製作というのは、ひたすら地形との戦いというか、いかに深い山の情景を作りだしていくか、にありますが、気が多いボクは、たまには町の風景も作ってみたかった、というのは本音です(^^ゞ。
 特に最近のストラクチャーの充実には目を見張るものがあり、昭和30年代ブームもあってか老舗の「エコーモデル」さんのみならず、「クラシックストーリー」さんや「Ms コレクション」さんなどが次々と味っぽいストラクチャーを出していて、木曽山中に籠っている限り、なかなかこれらを楽しむことが出来ずにおりました。「イイなあ、ああいう情景も作ってみたいな〜」なんてネ(^^♪。
 ですから、今回のモジュールはそんな「憧れの駅前風景」を存分に楽しみたかったんです。



 

このプランの作成にあたっては、様々な写真をかき集め貪るように写真の隅っこまで見ました。当時はまだカラーフィルムが一般的でなかったからか、色つきの写真はめったになく、その中で1枚、ホームの上屋と対向ホームの待合室が薄い青に塗られている写真を見つけたときには嬉しかったですねえ!
 モノクロ写真だけでしたら、きっと薄茶色か何かで塗ってしまっていたでしょうから。
 あと、このプランを考えている段階で松本から軽便モジュール倶楽部のメンバーの矢島クンが遊びに来て、帰宅後に空撮の写真を送ってくれたのには助かりました。これで蟻の目ではなく、鳥の目でこの駅を見ることが出来るし(廃止後の撮影でしたが、明らかに線路跡が読めました)、これによってイメージも膨らみますから。
 北川駅の周りの集落はきっと北川という名前だろうし、その命名の由来は「北側に小田川が流れている集落」だからでしょう。
 因みにボクの住んでる集落は上原と云って、昔からの集落がある本郷の西側の集落が西原、そのまた西側で北アルプスの傾斜地に拓けた集落なので上原と名付けられたそうです。
 こうやって空撮写真を見ると、かつての駅前は10軒程度の家が建っている程度で、あとは田圃ばっかりですね。

 

今回の井笠シリーズには「いのうえこーいち氏」が協力して下さっていて、彼とはもう長い付き合い。お互いに「いのこーさん」「もりこーさん」と呼び合う仲なのですが、彼は岡山県出身だからでしょうか、井笠には深い思い入れがあるようです。
 今回の北川製作にあたって、「何か駅の風景、特に駅舎の形が判るような写真を撮ってない?」と聞いたところ、すぐに添付ファイルで送ってくれた写真の中のカットがこれ。
 残念ながら駅舎の形が判るものはありませんでしたが、「くじば駅」の写真が1枚含まれていました。まあ、この手の鉄道というのは或る程度の規格で駅舎も作っていったのでしょうから、これでも大いに参考になります。



プラン図は書けたし、頭の中に大体の完成予想図も出来たし、いよいよ明日からはパネルの工作に掛ります(^^♪。