もりこーの木曽路日記

平成17年7月9日

「7〜8t機を採寸しに行く」の巻−2


5年前に製品化した98・99号機も改めてチェックしておきました。再生産の御要望が多いこの機関車。「今度作るとしたら、どこを改良するか」というのがポイントでした。前回は5tDLのを流用したエンジンでしたが、次回は98・99号機専用のものを新調したいと考えています。


 

まずは三岳村の98号機。この機関車の晩年は上松構内での入換作業に就いていたようですので、それなりの装備がなされていました。そのひとつがバックミラーの装着。左側だけですが、前後ともに装着されていて、保存機にもその名残の座が見出せます。また、前側のみには入換手が便利なように縦のテスリが付いています。

 

入換用の装備をもうひとつ。エンジン側ボンネット左前にはブザーのスイッチが。運転手との連絡用にでも使われていたのでしょうか?残念ながら保存機では無くなってしまっていますが、左右の前後ヒサシには標識灯も装備されていました。
 あと、これは98号機のみの話ではなく99号機も共通なのですが、エンジン側ボンネット脇には、キャブからの砂撒管が斜めに露出していました。

 

今度は上松町の99号機。寝覚ノ床にロータリーDLNo.120とともに保存されています。99号機の燃料タンク側(短い方)妻板には2連のタイフォンが装備されています。これなどは「キャブフォワード」の部品が使えそうですね。

 

前回作った時には98・99号機を共通部品化することから、排気管は98号機のようにセンターからずれた位置にありましたが、99号機はセンター。今度はここにも拘りたいです。あと、これを表現するかどうかは未定ですが、ラジエターカウルの長さの違い。98号機の写真と見比べて頂きたいのですが、点検扉の前の部分、幅70mmの帯板状の部分が、99号機ではラジエターカウル側に付いていますが、98号機では何故か点検扉側に付いています。つまり「夏姿」にした場合、見掛けのラジエターカウルの長さが0.8mm違ってきます。



さて、こうやって7〜8tクラスのDLを見てきましたが、まだまだ調べなければいけないことが山積み。しかし、製品化に向かって動き出したことは確実です。皆さん楽しみにしていてください。