もりこーの木曽路日記

平成16年12月14日−1

「伊豆山中にキャブフォワードを見に行く」の巻
湯ヶ島の128号機と上運B3、そしてモノコック台車



ふと気が付けば、ちょうど1年ぶりの「木曽路日記」になりました。来春に発売予定の128号機を採寸するために、はるばる伊豆まで出掛けてきました。
 穂高を出発したのが朝6時。中央道双葉JCTから南下して南アルプスICからはひたすら身延線沿いに太平洋を目指して行きます。富士市で国道1号線に合流して三島から修善寺へ抜けるコースをとりましたが、目的地・湯ヶ島の「昭和の森・大川端キャンプ場」までちょうど5時間も掛かってしまいました。やはり伊豆は遠い!


 

湯ヶ島を通って国道414号線を南下し、天城峠の少し手前に「大川端野営場」という看板が眼に入ります。右に脇道を入っていくと目的地はあるのですが、冬季ですからチェーンで閉鎖中。事前に管轄署に聞いたら、見学はOKとのことでしたので、ここにクルマを乗り捨てて徒歩で5分程度のところに保存車輛が展示されていました。

 

屋根付きのためもあって(また、雪に見舞われることも無いので)、保存状態はまずまずでした。128号機と上運B3(連絡員室付という唯一無二の貴重な存在です)、それに運材台車が2両保存されていました。

 

まずまずとは言うものの近づいて見ると、キャブの裾は腐食しており穴が開いてしまっていましたが、この程度はしょうがないのでしょうか?

 

128号機の特徴は、まずキャブ正面ではヘッドライト・タイフォンがヒサシの上にあること。背面ではタイフォンが無いことです。テールライトは一般的なエンドビームへの埋め込みではなく、122号機(トップナンバー)のように床上に付いていました。このようなタイプは2両だけです。

 

一緒に保存されている上運B3。何と言ってもこの客車の特徴は「連絡員室」があること。車内には仕切り板があります。外観的な特徴としては、車体裾に台枠が露出していない点も見逃せません。しかし変な色に塗られていますね。

 

 

2両の運材台車はよく見ると、4個の台車が全部違います。写真左上のが「岩崎後期」右上のが「岩崎前期」、左下が「モノコック前期」右下のが「モノコック後期」です。当然モノコック台車は製品化に向けて採寸をしてしまいました。

 

モノコック台車のブレーキポストは一般的な台形ではなく、円筒形をしています。また、ステイクポストの形も特徴あるものです。(続く)