Chapter.7「待合所や詰所などを作る」の巻

集乳所の工作はひとつの峠で、これを作り終えたあとでは、残る2棟の建物が実に気軽に感じました(^_-)。
 とにかく直方体のスタイルである、というだけでこうも気持ちが軽くなるものかと、自分でもビックリしたほどですから(^O^)。
 とはいえ、2棟ある建物のうち、ひとつは寄棟ですから屋根の作りが少し複雑ですが、まあ、集乳所に比べればチョロイものです(^^♪。
 な〜んて書いちゃってイイのかな?
 ま、その気を抜いた製作現場をとくと御覧あれ!(^^)!




11月13日

 

簡易軌道関連の建物は、大きく分けて敷設当時のものと、近代化されたものとがあります。
 後者は北海道開発局によって昭和27年度から40年度にかけて行われた「簡易軌道改良事業」によるもので、馬力線の動力化から始まり、新造車両の投入・路盤改良・木造橋の鉄橋化などと共に、車庫・軌道事務所・待合所なども「改良」されました。
 左の写真(所蔵:鶴居村)は上幌呂停留所の待合所兼住宅ですが、改良後の建物は一般的な下見板の木造ではなく、ブロックや木造モルタルなどで出来ているために、内地の軽便情景とは一風変わったものになっています。
 ですから「らしさ」を演出するのには欠かせないアイテムとも云えるでしょう。
 今回の2棟のうち1棟は「改良後のスタイル」に、もう1棟は「改良されずに残った建物」として変化を楽しむ事にしました。
 大まかに図面を書いて、その寸法通りにエコーモデル製の下見板セットの台紙を切り抜き、土台のコンクリの部分はもう1枚貼りました。

 

左が待合所&事務所の建物、右が詰所&物置の建物です。左は歌登風車庫と同じような作り、右は改良前の下見板作りです。

 
扉は同じくエコーモデル製のものを使いました。裏側には2mmや3mmの桧角材を貼って補強とし、四角く箱状に組み上げます。

 

屋根板の芯は例によって2mm厚のバルサ材ですが、稜線の部分はピッタリと合うように斜めに削っておきますが、問題は寄棟の屋根の寸法です。
 最初に書いた図面を仔細に採寸して、各々の大きさを割り出してカットしたところです。真ん中の2つの三角は補強材です。
 各々の合わせ目は斜めに削ってやり、祈るような気持ちで合わせてみたら、裾を僅かに削るだけでピッタリと合体!(^^)!
 気を抜いて、と書きましたが、ここの部分だけは結構気合いを入れて作った結果が出たので、まずはひと安心、ってとこです(^v^)。

 

その上に、これまた集乳所と同じように、カッターでスジ目を入れた屋根材をボール紙で作って貼り付けます。
 各々の稜線には4mm幅にカットしたコピー用紙を貼り付けておきます。
 屋根の塗装は集乳所と同じ要領でやり、詰所はシャバシャバに溶いた黒で何度も染めて、待合所は同じように薄く溶いたクリーム色で仕上げてから軽くウェザリングをしました。
 因みに屋根の色は、歌登の単端に使った朱と青のラッカーを使いました(^^♪。
 右側が一応完成した姿なのですが、もうひと味欲しいところ。そうです、やっぱり煙突が無いと物足りないですからネ(^^ゞ。それは明日の楽しみにとっておきましょう。

11月14日

 

今日の工作は煙突作りからです。
 煙突はφ1.5真鍮棒と、φ1.5x1.2の真鍮パイプからなり、それをL字型に半田付けします。
 これはボクだけかも知れませんが、とかくストラクチャー作りをしている最中は半田付けが億劫になりがちで、瞬間接着剤で行っちゃおうかな?な〜んて思ったりもするのですが、引っ掛けやすい所だけにシッカリと作ってやりたくて半田付けをしておきました(^^♪。
 右は煙突の補強材。小さい方のは以前どこかのキットを作った時に使わなかったハシゴを利用して、1mm角の桧材を追加して作りました。
 大きい方は地面から立ち上がってるタイプを作りたくて、0.5mm厚のバルサ材を1mm幅に切り出してハシゴ状に組みました。
 こういう時は両面テープを使うと安心して作業が進められてイイですネ(^_-)-☆。乾いたら両面テープから外して1mm角の足を付けてやればOKです。

 

これがその完成した姿です!寄棟の方はナニですが、下見板の方は北海道風の煙突が付く事によって、明らかに内地のそれとは一風変わった雰囲気が演出できたと思っています\(^O^)/。

それはそうと、お得意様へのサービスとして、今回ボクが書いた車庫や雪印集乳所、待合所や詰所などの図面(原寸大のものですが、かなりラフな図面です)のコピーを御希望の方にプレゼントさて頂きますので、皆さんも作ってみませんか?
 御希望の方は下のメールボックスから「図面のコピー希望」というタイトルで送信して下さい。

さてと、これで気が重い建物の工作も完了したし、明日からは草撒きの開始です!
 これも結構疲れる作業なんですが、段々とレイアウト工作の佳境に入ってきた訳で、楽しい部分でもあります(^^♪。



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