第19回 軽便鉄道模型祭(後編)

10月1日


ということで開幕した「第19回軽便鉄道模型祭」。
 開場は11時からなのですが、熱心な方々は朝早くから列を作っておられ、早くも場外は熱気が漂っていました(^_-)-☆。
 ブースの設営は9時からなので、ウチのようにテーブル数が多いと意外と時間はタイトなのですが、青森さんが色々と手伝って下さったので、奇麗に展示することが出来ました(^^♪。



 

 

尾小屋のホハフ6が発売になったばかりだし、近いうちにキハ1を皮切りにキハ2キハ3も再生産するつもりなので、大きな尾小屋のレイアウトをメインに据えてみました。
 その隣には立山砂防千寿ケ原、九十九里鉄道のレイアウトと並び、奥には塗装済完成品が入った化粧箱が並んで、その手前には袋に入れられたキットが展示されています。

 

そして青森さんの写真集のサイン販売会のスペース。
 御覧のように素晴らしいサインですので、頼まれた方は驚かれる方が多かったです(^^♪。
 そして、軽便祭の前に突如として製造予定品として登場した自転車&リヤカーの製造を担当してくれる「Kino Arts」さん。彼を広島からお呼びして自己製品の展示スペースを御用意してあげました。
 会場には実物の自転車も持ち込んだりして(^O^)。
 このブリジストン「ポニー号」はボクが子供の頃に乗っていたものと全く同じで(色も)、たまたま「レストアされたものがあるけど、もりこーさん要らない?」という話が飛び込んで、「じゃ、会場渡しで!(^^)!」ということになったもの(^_-)。


何とか設営も11時の開場に間に合ってサッカーの試合みたいに事前に記念写真を(^_-)-☆。
 毎年手伝ってくれている山下クンは何と直前に3回目のコ〇ナに罹ってしまい、今回のモデルワーゲンブースはこの3人体制です(*^^)v。

 

毎回そうなのですが、11時に開場すると1時まではとてつもなく忙しくて、ましてや今回はウチの製品の販売は実質ボクひとりだったので、おおわらわ。
 その時間帯にいらっしゃって頂いたお得意様方には充分な対応ができずに申し訳ございませんでした。
 こういう写真が撮れるようになったのも2時過ぎの昼食後になってからです(^^ゞ。

 

軽便祭では日頃はメールの遣り取りだけのお得意様方とお会いできるのが楽しみなのですが、旧知の仲の友人たちとも会えるのが楽しみだったりします。
 松井大和はモデルワーゲンの年末の御挨拶の時に名を連ねているスタッフの中で、ボクの次に名前が出てくる重要なスタッフ。
 彼とは「月刊とれいん」時代の仲間で(彼が編集長でした)、今では当社の製品の組立説明書のバラシ図を描いてくれています。
 ボクの分かりにくい設計図を基に構造を理解してあのような図を描くというのは凄いことで、彼には一目置いています。
 そんな松井とは普段はメールの遣り取りなので、リアルに会ったのはもう20年以上ぶりでした。

 

旧知の仲といえばこの二人も大切な旧友です。若かりし頃、このようなボクのクルマに乗って方々の鉱山などに出掛けたものでした(^O^)。
 書籍「立山砂防軌道」に写真で手伝って貰った関係から、半田クンとは鉄道友の会の授賞祝賀会で会っていますが、堀内クンとはそれこそ「あの当時」以来ですからもう40年近く会っていませんでした。




 


11時に開場して怒涛の忙しさだったのですが、4時頃になると一段落して、他の会場を見て回る余裕も出てきます。
 今回も4階は業者による物販フロアー、5階と6階はアマチュアの皆さんによる作品自慢のフロアーです(^^♪。
 今回特にボクの目を引いたのはこれ。矢島さんが以前製作中だったものを見せて下さり皆さんの工作台からで紹介したレイアウトが見事な完成度で出来上がっていました。
 ベースボードの上にレールを打ち付けるのではないこういう構造のものというのは大変で、ボクも経験があるのでさぞかし御苦労なさったと推察するのですが、その苦労の甲斐あって素晴らしい出来栄えでした!(^^)!

 

「4頓☆倶楽部」! コアですね〜(^_-)-☆。ボクもこれを持って行って参加したくなりました(^^♪。
 片やこの多重層の鉱山風景もなかなか素晴らしいもの。
 実際に鉱山に行くと上の方で採掘した原石を選鉱して下に降ろして、みたいな情景がよくあるので、ボクも一度は作ってみたいと思っているのですが、一番のネックは複雑怪奇になりそうな建物の工作。
 それをよくこれだけまとめられているのには感心しました。


簡易軌道のこのような情景を拝見すると、ホッとします(^_-)。この程度の大きさだったら気軽に取り掛かれると思うので、皆さんも作られてみては如何でしょうか?グッと車両に対する愛着がわくこと必定です。


いかにも倉谷口から長原あたりの雰囲気をよく捉えた尾小屋の風景。
 手前の杉木立もそうですが、線路奥の雑木の雰囲気作りが絶妙です。
 葉っぱの色が単調にならないように、また、茂り方も変化が出るようにして作られたこの作品は、一見簡単そうに見えて実は奥深いテクニックで彩られています。


こういう木曽の風景を見てしまうと「また作りたいな〜!」って思ってしまうんですよね(^O^)。
 写真で右側にある段々になった石積み、いかにもありそうな風景で、ボクと同様に手押しで作られた石積みの感じとともにイイ雰囲気です(^_-)-☆。


実はここでボクがグッときたのは、運材台車に板を渡してフラットカーのようにしたもの。その上にはワイヤーを丸めたものや、その中には集材風景で使うキャリッジなどの道具類が。
 このように黄色いものというのは凄く目を引く効果があり(黄色い花などもチョット植えるだけで絶大な効果があります)、なかなか良いものです。
 これを見て久しく品切れ状態になってる集材セットを再生産したくなりました(^^♪。


こうやってブラブラしているうちに閉場の時間となり、フロアーごとに恒例の記念撮影。
 遊びに来られた皆さんもそうでしょうが、ボクも上記のように新しい刺激を貰いました。
 来年は遂に20回目となる軽便祭。日程も発表されて9月29日だそうです。
 思えばこの軽便祭、2004年にモデルワーゲンが開催したMODELLWAGEN FIESTA 2004で木曽モジュール倶楽部が結成され、それが母体となって翌年に1回目の軽便祭が開催されたのですから、少なからず当社も一緒に歩んできたようなもので、感慨深いものがあります。
 第20回を通過点として、今後もますますナローゲージャーの集うお祭りとして発展していくことを願っております。

 

記念撮影をしたあとはもう一気呵成に片付け作業に掛かるのですが、いつもウチが最後になってしまいます(^O^)。
 まあ、テーブル数も一番多いのですから仕方がないのですが、旧友も手伝いに来てくれて何とか1時間程度で完了。
 この晩は定宿に戻ってゆっくりと休み、翌朝、穂高に向けて帰りました(^_-)。
皆さん、また来年お会いしましょう!(^^)!