第6回軽便鉄道模型祭


2005年は池袋の豊島区民センター、2006年は中野サンプラザ、2007年から目黒のさつき会館に会場を移して4回続き、今年で6回目となるお祭り。
 既にナローファンの間では「軽便祭が来ないと秋になったような気がしない」と言わしめる存在にまで定着しました。
 主宰の畑中さん曰く「このお祭りの源流はMODELLWAGEN FIESTA 2004にある」そうで、このようなユーザーレベルから盛り上がったイベントに発展した事に大いなる喜びを感じます。
 そんな「軽便祭」。今回も熱きナローゲージャー達の作品を中心に御紹介していきましょう。



開場前の風景から

 

会場入口に貼られたお馴染みの雰囲気のポスター。注目は入場券で、何と右半分が1/87で印刷された道路標識になっています(^^♪。面白いアイデアですねえ!点線の部分で切り離して着色すれば、そのままレイアウトにも使えそうです(^O^)。

 

こちらは木曽モジュール倶楽部の部屋。超が付くほどに慣れたもので、毎年工夫を凝らして数多あるモジュールの中から選んで組み合わせ、ギャラリーを飽きさせないところまで気配りしています。
 軽便祭の楽しいところは、「主役は一般ユーザー」という点。モジュール倶楽部の他に、個人参加のモデラーが日頃の力作を持ち寄って披露してくれます。遠くは九州から毎年参加されている方もいらっしゃり、その情熱はひしひしと伝わってきます(^_-)。

 

こちらは軽便モジュール倶楽部のコーナー。今年のテーマは電化軽便鉄道で、これを機にDCCによる多列車同時運転にもチャレンジ!
 小学生の頃からお母様と一緒に熱心に通い続けていたニックネーム「軽便少年」も今では中学生(^O^)。今では立派にブースを構えるまでに成長していました(^^♪。

 

毎年そうなのですが、今年も開場予定時間を繰り上げてのオープン。早い方は2時間以上も前から並ばれていました(^^ゞ。
 開場とともにドッと押し寄せる感じで会場は人で溢れ、ひと心地つけたのは開場3時間以上経ってからでした。
 皆さん、熱心だなあ〜(^^♪。



木曽モジュール倶楽部

 

 

 

 

まさに縦横無尽に、といった感じで5tDLやボギーDLなどが長大運材列車や客車などを牽いて走り回って(しかも超スローで)いる合間を縫うように、可愛らしいモーターカーなども時々走っていました。
 岩肌や木々の表現、草の生え方にまで手慣れた工作で、実際に御覧になられた方は参考になったのではないでしょうか?また、作者と直にその工作法など質問されている方も多くいらっしゃいました。



軽便モジュールクラブ

 

 

 

 

「下北南部電鉄」という架空の鉄道をテーマに、車輛・建築限界や車体のカラーリングに至るまで規格で決め、その枠の中でメンバーそれぞれに個性を出して楽しむ、というコンセプト。
 あまり規格で縛ってしまうと、自由度がなくなり却ってつまらなくなってしまうものですが、それも程良い感じで「こういった楽しみ方もイイですよ」と提案してくれているようでした。
 奥入瀬本線、というからには今後枝線の展開があるのでしょうか?大いに楽しみです(^^♪。



個人参加の作品から

 

タイトルカットにも使わせて頂いた安達さんのレイアウト。Q形の線路配置になったエンドレスで、山の向こうの反対側は停車場の雰囲気になっています。
 片や右のはアタッシュケースで運べる、というのがウリのレイアウト。上下2段式のエンドレスで走らせる事に主眼を置きつつ、情景も作り込める楽しさを追求しています(^^♪。

 

今年も福岡から参加された長浦さんの作品。ウチのHPにもときどき投稿して下さっていますが、やっぱり実際に間近で見ると、塗装の質感などの素晴らしさが実感できます。
 右のロッド式DLのエンドビームは、当社製の木曽の協三製10tDLのそれを流用してるんですよ(^O^)。アレンジが上手いですね〜!

 

こちらは「意地でも小さなパイクを作ってやる!」といった感じの作品(^_-)。たまには車輛の前後を変えてやらないと、フランジが片減りしそうですね(^^♪。

 

TMSのレイアウトコンペで受賞された新井さんらしいライティングにも凝ったレイアウト。「山の端」が内蔵された照明によって浮かび上がる工夫が斬新でした(^O^)。
 右はKATO製Nゲージトラム用の動力を使った軌道自転車。動輪からクランクで動力をとり、脚がちゃんと漕ぐように動いていました(^^♪。



 

毎回事務局から記念発売されるエッチング板の製品。今年は「プリムスGL」でした。エッチング板というものは実際に作らなくても、眺めてニヤニヤ出来る楽しいものですよね(^_-)。
 恒例の記念撮影。有料入場者数は600名ほどだったそうなのですが(毎年少しずつ増えています)、よほどエッチング板が売れたのか、お多福顔の畑中夫人(^O^)。皆さんイイ顔をしていますね!

ということで熱い8時間もあっという間に過ぎ去り、来年の再会を約束しつつ参加者みな家路についたのでした。
来年もきっと開催されるでしょうから、今度はぜひ御自分の目でその楽しさを実感してみて下さい!