「新市のホハ12」の巻


次なる訪問先は新市にあるゴルフ場です。神辺もそうですが、もうここは広島県で、井笠=岡山県というイメージとは若干異なります。
 保育園もそうでしたが、ここも屋根の無い状況なのに状態は非常に良く、ゴルフ場の入口に置かれた看板代わりのものだからでしょうか、木曽山中のキャンプ場に保存されていたB客などとは雲泥の差でした(キャンパーによって焚き火に側板が剥がされているような状況でしたから)。





コッペルの2号機とともに保存されているホハ12。出来れば左向きに設置して欲しいものですネ。
 御覧のように側板の一部が劣化していますが、その他は綺麗に保存されていました。


 

神辺の保育園に保存されているホハ11とは兄弟車で、2個ペアーx5組の窓配置が特徴です。
 また、ホハ11のウィンドウシルは2段でしたが、このホハ12は1段という違いがあります。


 

簡素なホハ11と違って、こちらはデッキの飾りに○とRを組み合わせた優雅なスタイルをしています。
 ブレーキハンドルのある部分には、デッキの支柱が無いことに注目。


 

窓ガラスも割られていなく綺麗な車内です。台車はホハ11と全く同じスタイルの平型アーチバータイプ。

 

軽便蒸機には全く興味のないボクですが、一応は記録として数カットは撮影。竣工図によると大正2年製造で整備重量は9.14tとなっています。

ここでも1時間半ほど取材したでしょうか、今日の取材はこれでオシマイ。この連休に入って急に初夏らしく暑くなってきた気候に(信州に住んでいると、瀬戸内の湿っぽい空気が余計身にしみます)汗ビッショリになり、ゴルフ場を後にしたのでした。