よもやま話

2023/01/29 地図に残る仕事

何処かのゼネコンのCMにあったと思いますが、昨夜見た「大草原の小さな家」のエピソードもそれに似たような内容でした。
 大河ドラマのようなこのドラマも、毎晩見ているので今では最終シーズン8で残すところ僅か8話にまでなりました。
 内容についてはこちらを御覧頂きたいのですが、このストーリーにはグッとくるものがありました。
「何か自分が生きた証を残したい」というのが根底にあるものなのですが、ボクが「モデルワーゲン」というブランドを立ち上げたのも、その考えがあったからです。
 そのために大学を卒業してから模型の小売店に勤めて業界の流通を学び、その後「珊瑚模型店」に転職して設計や製造技術を学び、そして出版社「プレスアイゼンバーン」に転職して「もりこー」の名前を浸透させ、39歳の時に独立して「あの「もりこー」が立ち上げた模型メーカー」ということで注目を浴びました。
 もちろんその後の30年間は山あり谷ありの人生でしたが、模型ファンのお手元に「モデルワーゲンの製品」が残る(ヨーロッパにも数名のお得意様がいらっしゃいます)ということに喜びを感じています。
 その間にはいわゆる「売れ筋」の製品を出したことがありましたが、確かに売れはしたものの自分では納得できない製品でした。
 新製品を手にして「どう?これイイでしょ!」と胸を張って御披露する気にもなれなかったからです。
 それに気づいてからは、「自分がお金を出してでも買いたくなるような製品を作ろう」と心に決め、今に至っています。
 このポリシーを支えて下さったお得意様方には本当に感謝しています。
 この方々がいらっしゃらなければ、いくら青雲の志があっても叶わぬ夢で終わってしまっていたでしょうから。