Chapter.7「開業記念樹の桜を作る」の巻

 

今回のレイアウトでやってみたかったのが、シンボルツリーになるような桜の大木を情景に取り込む事でした。
 以前、ワイフが作った「三浦湖のモジュールレイアウト」でも桜の木を作りましたが、それは小さな山桜でしたので、今回は大木を!です(^v^)。
 まず、幹の素材は工作がしやすいことから銅線を使いました。
 ホームセンターに行くと太さが各種あって迷いますが、今回は0.9mmという太さのものを選び、25cmにカットしたものを50本束ね、根元の部分を家庭用配線コードの被服を剥いだ銅線で縛っておき、台所のガスコンロで炙りながら半田付けしました。

 

上に書いた三浦湖のモジュールを製作するにあたり、近くの小学校に行き、桜の幹の特徴を写真に撮ってきていたので、これを参考にしながら銅線を2本・3本と捩じりながら作って行きます。

 

これが大まかに出来上がった幹ですが、まだ剪定していない状態ですので、枝は伸び放題です(^O^)。
 ホームの端、駅舎の脇に植えたかったので、駅舎の高さなどと比較して、この段階で一度手直しをしておきます。

 

これが剪定をし終えた状態の幹です。雰囲気として、ある程度は駅舎の屋根に被さるようにしたかったし、ホームは勿論のこと、レール上にも少しは掛かるようにしたかったので、そんな事も考えながらニッパーでカットしていきました。
 このままですと銅線のスジが見えてしまいますから、何かでコーティングしてやらないといけません。
 昔でしたらプラスターに浸したティッシュを使ったりもしましたが、今では便利なものがあるので使わない手はありません。
 ボクが愛用しているのはタミヤ製の光硬化パテです。これは場合によっては車両工作にも活用しているぐらいのお気に入りで、固まると金工ヤスリでサクサク削れるほどに硬くなります。

 

何回かに分けて爪楊枝を使って写真のように幹に盛りつけていき、デスクライトのすぐ近くで回転させながら光を当てます。
 乾いたかな?と思って触ってみると、少しヌメった感じがしますが、次々と盛りつけていくうちにはそれも無くなっていきます。
 ついでに根元の部分で根っこが露出しているのも作っておきました(^v^)。

 

銅線のままの小枝もありますので、後々の事も考えてプライマーを塗ってから焦げ茶色のラッカーを塗ります。
 これが乾いたところで、ドライブラシの要領で、ライトグレーのプラカラーをサッと塗って行きニュアンスを付けていきます。
「幹は茶色」なんている固定概念の方はいらっしゃいませんか?実際にそこいらの木を見ると、意外とグレーっぽい色をしているものですヨ(^_-)。

 

幹が出来上がったところで、満開の桜の花の製作に移ります。三浦湖のモジュールを作った時には、薄いピンク色の化粧用コットンを使ったので、これを探したところ何処にも売ってないので、仕方なく白いものを使いました。
 写真のように小さくちぎって、これを透明のゴム系接着剤で付けていきます。

 

このままですと白い花になってしまうので、考えたのがこれ。クレヨンを削って、それを小さくしたものを振り掛けてピンク色の花に見立てる方法です。
 試作品でこの「花」を固定しようと、クリヤーを吹き付けてみたら、見事に「しなびた綿飴」になってしまいましたので、その方法は採らずに振り掛けるだけにしておきました。
 意外とコットンに絡んで落ちないものですよ(^O^)。


これが出来上がった桜の木です(^_-)。春爛漫の情景ですから、地面にも花をオーバーな位に振り掛けておきました(^^♪。

 

上の写真でお判りのように、調子に乗って、同じ手法で「タンポポ」も咲かせてみましたが、こういった事が出来るのは、春の情景ならではの楽しさですネ(^_-)-☆。

 

プラモデルのジオラマ作りは鉄道模型のそれを上回る勢いがあって、たまにはそちらの状況を覗いてみるのも良いものです。
 これは云うならば「木工ボンドで根っこの部分を固着した草」です。誰が、どうやって作ってるんでしょうね(^-^;;。
 この草にも色や大きさが各種あって、白い花や黄色い花が咲いた草もあります。これをポイント的に使ってメリハリを付けてみました。