9月5日 高松〜高知〜馬路村の巻



5日は高松から高知に移動。高知でレンタカーを借り出して馬路村に保存されている車輛の採寸です。高松から高知に向かうということは、すなわち台風に向かって移動する事を意味しています。ますます危うくなってきた我等の運命やいかに。



  

高松駅は「義経」一色。そうです。屋島の戦いが繰り広げられたのはこの高松近郊。いつの時代も大河ドラマさま様ですね、観光は。ホームの柱には「2003D積込み高知行」の荷物が。景勝地の大歩危(おおぼけ)を過ぎると県境。土佐岩原に到着します。駅名で国の名前が出てくると楽しいものです。特に国の名前が変ったりすると「あー県境を越えたんだなー」と判りますから。ガゼッてるホウロウ駅名標がイイ感じです。



 

マツダレンタカーで借りたデミオ。キビキビとした走りに満足。1300ccくらいのエンジンでカールく走るくるまってイイですネ。高知と云えばこの人。御存知・坂本龍馬です。龍馬空港・龍馬饅頭・龍馬墓石・パーラー龍馬。なんでも龍馬です。しかも看板は決まってあのポーズの顔。きっと土佐犬のポチでも知ってます、この顔は。



 

馬路村役場へ寄って、総務課の木下さんに御挨拶。今回の取材にはわざわざ同行して頂き、車庫の鍵を開けて下さるなど便宜を図って頂きました。採寸には1輌あたり約2時間は掛かるので、木下さんは一旦役場に帰られてしまいましたが、我々二人はそれから激しい雨がトタン屋根を打ちつけるなか、採寸作業に没頭したのでした。それにしても、車庫の中で良かったです。左の写真は役場で頂いた馬路村オリジナル飲料「ごっくん」。ゆずのジュースで、ハチミツレモンのような味に仄かな柚子の香りが美味しかったです。通販もしているので、どうですか?



  

今日の目的はこの野村組製4.5tガソリン機関車。酒井や加藤とも違う独特の風味があって、それがチョット深入りしてしまったナローファンには堪らない魅力となっています。深いマルーンを磨きこまれている風情は貫禄があって、決してゴキブリ色なんて思ってはいけません。車庫の奥に押し込まれていたので、撮影にはチト厳しい条件でしたが、採寸はバッチリ。セミセンターのキャブですが、ちょうどホイットコムのような小振りの車体は模型ゴコロを誘ってくれました。



 

こちらは谷村のコピー。1991年に高知の垣内製作所で作られた2.7tです。まあ、こっちはコピーなのでサラっとネ。



  

むしろこっちの方が面白いかも。岩手富士製2t特殊軽量機関車。鳥取営林署で使っていたものです。特殊軽量機関車とは、塗装済キットのようなモノで、かなり奥地の作業現場までバラして運んで、そこで組み立てて使うもの。こっちはビシッと採寸してきました。しかし、動力化は難しいかな?何せ小さなうえに開放型キャブですから。



結局1時過ぎから始まった採寸作業が終わったのは5時頃でした。帰りに役場に寄って高知のホテルを目指したのですが、心残りは酒井製3.5tが採寸出来なかったこと。それが思わぬハプニングで実現することに。その話は次回ということで。(続く)