皆さんの工作台から

須之内さんの世界/真谷地の8100(No.5051)

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「トータルキットを丁寧に仕上げると、こうなります。」といった典型的な例が、この8100です。その丁寧さとは、打ち抜く時にだれたプレス部品や、ロストワックス部品のパーティングラインをヤスリで綺麗に仕上げるとか、そういった意味で、決してやたら部品を追加する、といった意味ではありません。この作品はモーターをテンダーからボイラー内に換装して、新たにギヤーボックスを作り直したものの、基本的にはトータルキットのままです。しかし、重ねて言うならば、丁寧に仕上げることによってここまで作品として昇華させる事が可能になります。
 とかく初心者の方々は部品を追加したがるものですが、その段階を過ぎると逆に、いかに部品を付けずに「らしく」見せるか?という悟りの段階に入ります。そういった意味で、この作品は素晴らしい作品と申せましょう。