皆さんの工作台から

工藤芳夫の世界/茶志内炭礦鉄道No.1

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茶志内炭礦鉄道について。実はこの鉄道名の名付け親はもりこーで、工藤氏が「上芦別の9200」で炭礦鉄道を開業するに際して、プレゼントしたものです。同様の例として松川詠一さんにも幌歌内炭鉱鉄道という名前もプレゼントした事があります。
  この機関車の記事はRMモデルスの1996年5月号に掲載されていますが、御存知ない方のために同記事からポイントを御紹介しましょう。
森川氏から当鉄道の名を戴くや、キットの発売以前にすぐさま社紋のデザインに着手し、"茶"の草冠を縁取りにした煙室正面用ナンバープレート座と共に、原図を篠原模型店に持ち込んでエッチングを発注。その一方で、カルスケールのHL-229/バイザー付サンビームヘッドライトを当鉄道の標準装備と決め、さかつうに1ダース手配して準備完了。
  9200へのモディファイは「NARROW GAUGE PICTORIAL」の影響で米国風にしたく、「・・・当時、横浜・本牧にあったボールドウィン極東支社(BLW Far East)を経てフィラデルフィアに送られ、レストアを受けた・・・」結果、コロラド・ナロー風になったということにして、煙室の塗装はグラファイト、テンダーのヘッドライトはC&Sの#70風にしました。
  人形は「ハセガワ1/72エアクラフト・クルー」の頭部を加工したものを「プライザー」の機関士/助士の頭部と交換・加工したものです。"鉄道模型"の世界でも主役は人間である以上、みんな一緒の鉄道員、乗客ではつまらないですものね。

  ぐっと突き出たヘッドライトがカッコイイですね。また、あたかもC62が牽引した「急行ニセコ」の機関士のような、人形の果たす効果が絶大なのかも実感できます。そんなNo.1をウチの前の雪中で撮影。ヤマに向かって疾走する姿を想定してモードラ風に撮ってみました。