一等賞に選ばれたのが高塚慎司さんのこの作品です。豊富な知識を下敷きにした緻密な工作力が結実した点が評価されたものです。
ボンネットを全開とした点、ドアーを前進固定して開き戸を設けた点、前期型をベースとしながら台枠を後期型に振り替えた点が目を引きます。
ボンネット内後部の砂箱の裏側に超小型モーターを搭載し、スパーギヤーで下に下ろし、２個のウォームギヤーで動輪を駆動していますが、巧みな工作で一見それとは判らないほど上手く納めています。モーターをボンネット内に納めることにより、フリーになったキャブ内には各種レバーや椅子などを作り込むことが出来るようになりました。
軽いウェザリングの効果も奏して、印象的な逸品に仕上がっています。
