奇天烈トロッコ
〜至高のナロー軌道43選〜
青森恒憲 著

Chapter-1 村樫石灰 戸叶鉱山

さて、記念すべき第1回は表紙にもなっております栃木県の戸叶鉱山です。
1980年の秋ごろだったか、「葛生に加藤が居るらしい」という情報を得ました。
このテのネタは信用度30%程度です。それに加藤製DLなんて、そう容易く出会えるモノではありません。
最初はウワサ話程度に聞き流していたのですが、どうも様子が違う。しまいには具体的なハナシが舞い込んできたので焦って葛生を目指しました。
具体的なハナシとは「絶対に中へ入れてくれない」という文言です。
中に入ったのかダメだったのかは別として、これは誰かが体験しないと出てこないコトバのはず。
加えて事業所名まで聞いてしまったので、こりゃ信憑性がある!と思った次第です。
その文言通り、立ち入りはあっさり断られました。
ですが守衛さんにしつこくつきまとい(笑)、諦めずに懇願したところ意外にもOKが出たのです。
舞い踊るほど喜んだのは言うまでもありません。
最初で最後のチャンスかもしれない…でもモノクロフィルムしか持参していない…ということで、急遽町へとクルマを飛ばし、写真店でコダクロームを購入。
葛生で購入したKRで撮影したのが表紙を飾る写真です(^_-)-☆
石灰まみれで働くKATOを目の当たりにしたときは本当に感動しました。
感動の場面はいくつもあるのですが、戸叶は特別です。
不思議なもので一度難関を突破してしまうと、2度目以降の訪問ではほぼ顔パスみたいなノリで簡単に入れました。
なぜに立ち入りが厳しかったのか、その理由については本書内に記しましたので是非ご覧ください(^^♪



1981.8



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