木曽の酒井製7〜8tDL


思えば昨年に5月に発売した「木曽のキャブフォワードU」以来の「木曽モノ」のDLで、皆さんも待望の新製品の発売に、かなり期待感を持ってお待ちなのではないでしょうか?かく云うボクも、あたかもピーンと張った弓の弦が矢を放つ時のような、緊張感が頂点に達したところでの受注開始となりました。
 実はこの製品は一旦総ての設計が昨年の秋に終わり、工場の進行状況を見極めた段階で発注をする予定になっていました。しかし、書き上がってこの図面集(A4のファイルで厚みが3cm程にもなります)を折に触れて点検しているうちに、次々と新機軸のアイデアが浮かんできたのです。
 原設計では5tDLの流れをくむ「当社流の標準的な仕様」だったのですが、今回は今までの実績を一旦白紙に戻して、いちからスタートしてみよう、ということにしました。







「この製品の特徴の一例」

1.全開のボンネット機は勿論ですが、半開の場合でもミッションや砂箱・ブレーキシリンダーなども
 搭載して、斜め前から見たときにニンマリできるようにする。
2.今回は84・107・王滝村有Uの3種類を発売しますが、台枠のコイルスプリングケースの違いなど
 を忠実に再現する。
3.キャブ後部の引き違い窓は今までは閉じた状態で固定されていたが、今回は任意の状態に開くこと
 が出来るようにして、動きを表現できるようにする。
4.ラジエター後部のディテールの見直し。新設計した6気筒エンジンに装備された冷却ファンと対面
 する部分は、富士山型のケーシングを再現して立体感豊かにする。これにより斜め後方から見たとき
 の充実感を増す。
5.5tDLTから使ってきたヘッドライトケースを使わずに、今回新たにコの字型の座をも表現した金
 型を作るなど、更にハイディテール化を進める。
6.台枠に露出している空気配管は、追加工なしに表現できるように再現する。
7.DCC用デコーダーを最小限の加工で取り付けられるように、小型モーターを搭載する。

実はこれらの他にもギミックはあるのですが、枚挙に暇が無いので、それは見てのお楽しみということで。
トータルキットは発売中です。



 


   Photo by Hidemi Nakamura








 



ロスト部品が出来上がってきました。新規の部品を御紹介しましょう。エンジンに付くミッションは左が84・107号機用のマニュアル、右が王滝U用のトルコン付です。ラジエターと共に台枠に組み付けると、こんな感じになります。(2006.03.12)

3種類とも完売になりました。(2008.02.21)



「木曽の酒井製7〜8tDL」キット組立講座