ワーゲンクラブ会報 幌別〜安曇野通信100号記念発売製品
王滝村の「やまばと号」

幌別〜安曇野通信100号を記念して、王滝村の「やまばと号」が発売されました。この製品は、御覧のように酒井製7tDLと客車2輌、有蓋小型貨車からなっています。
  まず酒井製7tDLはトルコン装備のため、ラジエターの前に5tのものよりも大きめなオイルクーラーが装備されています。流石に5tよりもボンネットの高さが高いので、パワー漲る機関車といった風情が魅力です。また前が2連のラッパで後ろがカタツムリのようなスタイルといった、タイフォンの違いまでをも忠実に再現しています。オレンジ+黒に彩られた塗色も、他の営林局の機関車とは違った楽しさがあります。
  続く客車は、運材台車を履いたB客などとは違い、アーチバー台車を履いた、いかにも客車然としたスタイルで、妻面のブレーキテコも忠実に再現。製品ではシートを装備し、この列車の主役たる子供達16名までもが添えられています。これらの子供達、ある子はシートに膝まづいて外を見ていたり、ある子はランドセルを背負って友達と喋っていたり、理髪車に続いて人形のある楽しい情景を作り出しています。しかも、客窓はランダムに開いた状態にも、閉じた状態にも出来るようになっていますので、楽しさが倍増します。塗装済完成品では、窓が開いた状態と閉じた状態とを、あらかじめ選んで頂くようになっています。また、塗色は旧塗装のオレンジ+紺、新塗装の山吹色+ライトブルーの2通りから選んで頂きます。
  さて、最後の有蓋小型貨車。これは既発売のものとは違って、荷物ドアーの反対側に窓が無いタイプで、しかも羽目板の幅が広いスタイルを模型化しています。転がりの良さは、前回の製品で実証済みですよね。

  この「やまばと号」は100号記念製品ですから、トータルキット+未塗装キット+塗装済完成品を合わせて100本限定となっており、記念プレートに刻印で製造番号を打ってありますが、残念ながら現在では総て売り切れてしまいました。

2002.01.12 サボの試作品が出来上がってきました。左右寸法が僅か5.7mmですから、この画像はかなり拡大したものになっています。但し、この期に及んで反対サイドの表記は「田島ー滝越」だと思っていたのですが、「滝越ー田島」ではないかという意見が噴出し、改めて調べた結果、左右のサイド共に同じサボが使われていたそうです。他に判った事として、2輌の客車の向きは逆で、ブレーキ側どうしが向き合ったり、場合によっては背中合わせだったりしたそうです。これは、1輌で使われる事もあったため、組み合わせは変わってしまうのですが、いずれにせよ、2輌の向きは同じではなかったそうです。つまり、上のイラストは間違っていることになります。また向きの話をしますと、当初機関車は滝越を向いていたそうなのですが、いつからか田島を向くようになったそうです。調べると色々と判ってくるものですネ。


2002.01.19 客車の外部塗装色の変化に伴って、サボの色も変化していることが判りましたので、模型製品でもこだわってみました。トータルキットには、これらの3種類のサボが予備も含めて入っています。塗装済完成品では、その塗装色により貼り分けられます。


「DL編」キット組立講座

「客車編」キット組立講座

「有蓋小型貨車編」キット組立講座