上松の凸型DL(HOe)
98号機・99号機


写真をクリックして大きいサイズで御覧ください。


木曽森林鉄道における、近代的DLの幕開けを告げたのがこの凸型8tです。昭和27年に酒井工作所で製造された本機は、それまで本線においてまだまだ使用されていたSLを駆逐する目的で製造され、活躍が期待されました。しかし、残念なことに自重と出力不足などの理由で、本格的に量産されることはありませんでした。
  しかし、本機は廃線時まで従事していたことから両機とも保存され、今でも我々にその勇姿を見せてくれています。
  模型製品では特徴あるその姿を再現するように努め、しかも今回は鉄道模型業界初の「シーズニングモデル」を実現しました。つまり、台枠の標記による98号機と99号機の違いと、各々の号機で夏姿と冬姿を模型化することにしたのです。
  では各々について解説を致しましょう。

  98号機:もとは99号機と同じ台枠でしたが、事故により新しいタイプの標記、つまりSKWのマークが中央に入ったものに振り替えられました。その姿を模型製品では再現しています。
  99号機:オリジナルの姿を保つ台枠を装備しています。つまり台枠中央の標記にはSKWのマークが入りません。
  夏姿:実物の写真を見ると、エンジンルームのハッチを取り払い、前後の窓を全開にしている姿を散見します。その姿を模型製品で再現しました。
  冬姿:逆に総ての窓もハッチも締め切った姿です。エアーコンプレッサーのカバーが魅力です。

  御注文に際しては、順列組み合せによって4つのプロトタイプの中からお選び頂けます。つまり、98号機の夏姿・98号機の冬姿・99号機の夏姿・99号機の冬姿の4つですので、どのタイプを御希望かをオーダーシートに明記願います。
  また塗装済完成品では、標準的な上松運輸営林署塗装(クリーム+マルーン)に加えてデビュー当時の黒塗装も御希望の場合には特別に仕上げますので、ボールドウィンなどのSLに囲まれた情景を再現するのには最適でしょう。

2001.09.15 既に入手された方々から、多くの電話やメールが届きましたが、皆さん一様に「組立説明書」が素晴らしいと仰って下さいました。今回この製品で新たに試みたのは「新しいサービス」です。より判り易い組立説明書を目指して、従来の側面図やバラシ図面に加えて、多数の写真を配置して、文章を減らしました。まさに百聞は一見にしかずです。皆さんのようにホームページをご覧になっている方には、あまり新鮮味がないかも知れませんが、そうでない方にとっては衝撃的だったのかも知れません。今後もこのような新しいサービスに努めていきますので、宜しくお願い致します。


「上松の凸型DL」キット組立講座