木曽の理髪車(HOe)






エピソード
 森の男たちの暮らす木材の伐採現場には合宿所があって、一定期間そこに寝泊りする生活が続きました。街へ出ることもなく、文字通りそこで男たちは寝食を共にしたものでした。しかし、森の男たちとてたまの休みには故郷に帰ったり、恋人と会ったりする訳で、そんな時に活躍するのがこの"理髪車"です。
 これは、牧野さんという長野県の衛生課の方が発案したもので、B型客車を改造して、車内には散髪用椅子や鏡は勿論のこと、スチーム釜や流し台などが備え付けられていました。

モデルについて
 そんな森の男たちの憩いの場所"理髪車"が、このHOe(9mmナローゲージ)製品です。勿論、車内の装備品、理髪作業中の牧野さん人形や、散髪椅子に座って神妙な顔をしている森の男・与作、までもがセットされています。
 かつて、Oゲージナローではインテリア付のものが有りましたが、HOナローでここまでやるのは勿論初めてのこと。
 外観的には"理髪車"と書かれたレタリング以外はB型客車と同じですから、インテリアや人形を添えないことには、画竜点睛を欠きますからネ。
 屋根は取り外し式になっていますので、こっそり覗いて見て下さい。こんな楽しみも模型ならではのものです。

キット組立講座(上松の理髪車U)