記憶の彼方から

〜天竜林業高校の酒井製3.5tGL〜



秋葉山麓の伐採軌道を見に行ったついでに、山を越えて天竜林業高校まで足を伸ばした。現在は綺麗に整備されて魚梁瀬に保存されているが、当時は知る人ぞ知る存在の酒井だった。
 ここには都合二回訪れている。最初はくだんの昭和53年5月と再訪は同年の8月。初回のときに、ある先生から御親切にも蔵書を貸して頂き持ち帰り、次回にそれを返却にお伺いしたのである。
 その本の中には「ダッジのトラックを利用した機関車」や「EF55とそっくりな集材機」なども含まれており、いつかは模型化したいものと胸を熱くしたものだった。
 初回のときに採寸した3.5tもあらかた形になって、お約束の写真を撮ったことも懐かしい想い出になっている。