Chapter.16「山の植林」の巻

 

山の地面が出来上がったところで、いよいよ植林をします。
 尾小屋の駅周辺は杉の木が多くて、印象としては杉の森に囲まれた盆地、といったジメージでしたので、杉は不可欠な存在。決して広葉樹ではないんです。
 その杉ですが、自作するとなると一般的にはパイプ掃除のブラシを整形したものに何かパウダーを振り掛ける、という漠然としたイメージだったので、何かそんな使えそうなものは無いかな?と年末に上京した際に渋谷の東急ハンズに寄ってみました。
 そこで見つけたのがこの「JORDAN」というドイツのメーカーの杉の木。
 大きい方は20cmが5本、16cmが5本、14cmが10本のセット。小さい方は12cmが5本、8cmが5本、6cmが10本、4cmが10本のセットでした。
 開封していない状態で、まあ50本もあれば山は埋まるだろうと踏んだのですが・・・。

 

作りは正にパイプ掃除のブラシを三角錐に整形して、そこにパウダーを振り掛けてあるものでしたが、ボクが気に入ったのはそのパウダー。
 スポンジなどですと、どうしてもあの杉の感じが出なくて、他のメーカーの品物はその点が不満だったのですが、これは違って秀逸でした。
 ただ、幹の部分がブラシのままなので、それは何とかしなければならず、色々と考えた結果、ライターの火で炙って溶かす事にしました。

 

 

ただ、そのままではワイヤーを捻っただけのものが見えてしまうので、そこにタミヤの「光硬化パテ」を使って太らせてみました。
 これが硬化したところで、フラットブラックを塗ってから、ダークアース(レイアウトはこの組み合わせばっか)でドライブラシして仕上げました。
 皆さんはひょっとしたら20cmの杉の木なんて、屋久島じゃあるまいし高すぎるんじゃないの?と思われるかも知れませんが、さにあらず。
 木の高さというのは普通イメージするよりも意外と高いものなんです。

 

 

50本もあれば大丈夫と思って、各1袋を買って帰った訳ですが、帰宅して開封してみたら、とてもじゃないけど一番低い4cmのなんか使えたものじゃなく、せいぜい使えて「マス」としての6cmまで。
 結局この程度で足りなくなってしまい、右の方には全く植えられなかったので、急遽東京の知人に買いに行って送って貰う事にしました(^^ゞ。
 でも、こうやって見ると、大分雰囲気が出てきて満足満足(^^♪。これで製材所の入り口の防腐剤を染み込ませた材木の定位置も決まって固定する事が出来ました(^_-)-☆。