2021年度の製造予定


あけまして、おめでとうございます。
 毎年恒例の「大風呂敷」を広げる候となりました。
 皆さん、この大風呂敷を結構楽しみにして下さってるようで、年の瀬になると「来年はどんな大風呂敷を広げてくれるか楽しみにしています!」的なメールをよく頂きます(^^♪。
 まあ、寄席へ大笑いしに行くような、軽い気分でお楽しみ下さい。
 なお、製品は総てHOeで、製品の前の番号は必ずしも発売順ではありません。


1.草軽のデキ
2.草軽のホハ30〜33
3.草軽のホト105〜109
4.立山砂防の北陸製モーターカーV*12-10-2
5.立山砂防の無蓋車U&コンクリートミキサー
6.立山砂防の人車U*62-10-113型
7.立山砂防の雑貨物車*5-10-72型
8.立山砂防の保冷車*9-10-8
9.立山砂防の上部点検車*12-10-1
10.尾小屋のホハフ6
11.頸城のハ5&ハ6
12.沼尻のDC103&仙北のDC103
13.沼尻のラッセル
14.沼尻のボサハ14
15.沼尻のキハ2401&キハ2402
16.別海のミルクタンクローリーU
17.木曽の危険物専用車
番外.書籍「立山砂防軌道〜驚愕の42段スイッチバック〜」



毎年この大風呂敷を広げるのも恒例になってしまいましたが、皆さん「寅さんの映画」を正月に見に行って大笑いしながら正月を迎える気分で楽しんで頂けているようなので、こちらも張り合いがあります(^_-)-☆。

このように新製品のラインナップを見て楽しんで頂くのもメーカーの務めと考えておりますが、この中の1両でもお求め頂き、実際にモデルワーゲンの製品の良さを実感して頂けたらと思います。

大風呂敷でその年の2/3位の製造予定品を発表して、10月の「軽便祭」の際に残りの1/3を発表するのが通例になっていますが、年末近くなると電話やメールで希望品を直訴(^O^)して来られる方もいらっしゃり、案外参考にさせて頂いております(^_-)。

逆に発表はしたけれども、全く反応のない製品は発売時期を調整させて頂く場合もあり、一年前に発表したいくつかの機種は見送られました。

いずれの製品も、ナローゲージでありながら「手にした時に、これぞブラスモデル!」と思わずニンマリしてしまうような、小さくても手応えのある逸品に仕上がっております。

それにしても今年は大盤振る舞いというか、例年以上に予定品のラッシュですね〜(^O^)。

赤文字の製品は、クリックすると該当ページにジャンプします)



1.草軽のデキ
 今年から新しく始まる「草軽シリーズ」の根幹をなす製品で、皆さんもよく御存知のL電です(^^♪。
 有名な機関車だけに他社からも色々と発売されていますが、「モデルワーゲンが料理をしたらこうなった」という存在感のあるモデルにしようと考えております。
 既に詳細な設計も完了しておりますので、リリースするタイミングを図っているような状況です。
 もちろん夏姿と冬姿の両方で発売いたします。


2.草軽のホハ30〜33
 「デキ」と是非組み合わせたいのがこの客車です。
 今回設計をするまで前後対称だとばかり思っていたのですが、車端の窓やドアー幅は前後で違うんですね(^^ゞ。しかも貫通扉は引戸と開き戸の違いまで。


3.草軽のホト105〜109
 これも忘れてはいけない車両です! 無蓋車というのは有蓋車と比べて内側も作らないと様にならないハンディがあるのですが、
井笠のホト1〜8浜中&標茶のボギー無蓋車のようにロストワックスを駆使して、組み立てが簡単でディテール豊かな製品となります。


4.立山砂防の北陸製モーターカーV*12-10-2
 これは昨年の予定品ですが、やる気満々です(*^^)v。
 数字で車両番号を表すようになって製造年度が分かり易くなったのですが、その数字が表すように平成12年度製のモーターカー。
 このモーターカーの特徴は後妻面に大きな開き扉がある事で、担架をここから入れやすいように工夫されています。
 屋根上には一時使われていたGPS装置の箱が載り、ルーフキャリアまで装備されています。
 細かいハナシですが、モーターカーのドアは一見同じように見えても、大きさやドアハンドルの種類などが違い、車両ごとにロストワックスを作り直さなければならず、これを精密なロストワックスで作っているので「統一してくれよ!」と云いたくなってしまいます(^^ゞ。


5.立山砂防の無蓋車U&コンクリートミキサー
 盛んにいま製造中ですので、間もなくリリースされます。
 サイドブレーキが装備された新しい無蓋車です。
 立山砂防の無蓋車との相違点は、まず床下にサイドブレーキ用テコが、片側の妻板にそのハンドルが備わること。そのハンドルとステップは赤く塗られているので、アイポイントになるでしょう(^_-)-☆。
 例によって取り外しが可能な側板は、手を入れる穴の形と位置が変更になっています。軸箱の形状も違うので、全くの新規製造となります。


6.立山砂防の人車U*62-10-113型
 さて、ここからは続々と現役バリバリの客車群が登場します。
 スイングアーム式軸受や前後に装備されたヘッドライト、そして妻面の複雑な配管など、新鮮味に溢れています。


7.立山砂防の雑貨物車*5-10-72型
 一見、人車Uと似ていますが、車内には座席がなく、荷物の積み下ろしをしやすくするために扉が大きくなっています。


8.立山砂防の保冷車*9-10-8
 車内半分にはクーリングシステムが備わっているため、残り半分が左右ともに大きなスライドドアー、しかも屋根上にはエアコンシステムまで搭載された保冷車。
 いかにも新機軸の車輛らしさに溢れています。


9.立山砂防の上部点検車*12-10-1
 上部点検車ですから屋根には大きな窓が備わり、車体4隅には流石にカーブドガラスではないものの窓柱のない窓ガラスが備わった車両。
 グラスカステンと云ったら言い過ぎになりますが、かなりカッコ良いスタイルをしています(^^♪。


10.尾小屋のホハフ6
 これは昨年の積み残しですが、やる気満々です(^_-)。
 尾小屋の客車は三重交通から譲渡されたものが大半を占めていましたが、この客車も同様でした。
 しかし、この客車の特徴は、まるで京浜急行の電車のように窓が大きくて開放的な雰囲気であった点です。
 同じ三重交通の仲間でありながらホハフ5の暗さとは対照的です(^O^)。
 そんなホハフ6も貴方の尾小屋に混ぜてあげてください(^^♪。


11.頸城のハ5・頸城のハ6
 可愛らしい2軸のオープンデッキ客車で、両者は元所有社・魚沼鉄道で3等車と2・3等車という違いから微妙に側面の窓間隔が異なります。
 この違いを正確に再現して、モデルワーゲンらしい緻密な仕上げでリリース致します。



12.沼尻のDC103&仙北のDC103
 昨年からまた再開した「沼尻シリーズ」ですが、改良再生産の他に新型機種も予定しております。そのひとつがこのDLです。
 仙北から譲渡され、カプラーを低く改造したにも関わらず活躍することなく廃業になってしまった、という曰くがありますが、ぜひ沼尻の客車を牽かせた姿を再現したいものです。
 カプラーが高い位置にあり、塗装も異なる仙北仕様も発売いたします。


13.沼尻のラッセル車
 以前、沼尻シリーズを展開したときからリリースを望まれていながら実現できなかった「ラッセル」ですが、今回は製品化いたします。
 色々と調べていくと、「沼尻鉄道」時代には黒一色に窓が白だったようですが、「磐梯急行」時代になって紺色+クリームに変わったようです。
 しかもこの紺色というのはDC12の色よりも明るい感じで、むしろ仙北のブルーのような感じに見えるので興味を惹きます。


14.沼尻のボサハ14
 これま以前、沼尻シリーズを展開したときからリリースを望まれていながら実現できなかった客車。
 栗原から譲渡されたもので、窓が大きめで明るい感じがするのが特徴。このように氏素性が異なる客車を繋げる楽しみが沼尻にはあります。


15.沼尻のキハ2401U&キハ2402U
 この車両は現在製造中ですので、間もなく発売になります。
 夏姿を追加して集電方式を見直した以外は特に手を付けていないほどに完成された製品ですので、広く皆様にお勧めいたします。


16.別海のミルクタンクローリーU
 当社がナロー製品を発売し始めた頃に「別海のミルクカー」として発売いたしましたが、今の目で見ると設計の古さは否めません。
 そこで今回、全面的に設計をし直して発売することと致しました。
 タンク部分には全面に亘って網目模様が入ってズングリしたその姿は強烈な魅力を放っています。


17.木曽の危険物専用車
 こんな車両も仲間に入れたら楽しいだろうな、と思って製品化します(^_-)。
 赤い「危険物専用車」の文字はディカールで付属させます。


番外.書籍「立山砂防軌道〜驚愕の42段スイッチバック〜」
 あるようで今まで無かった本、それが立山砂防軌道の本です。
 当社としては「簡易軌道写真帖」以来となる久しぶりの書籍ですが、「立山砂防シリーズ」の監修をお願いしている青森恒憲氏に執筆をお願いして、私が編集を任されて素晴らしい本を制作中です。
 車輛基地のある千寿ケ原から出発して終点の水谷まで、一緒に旅をしているような抒情豊かな文章と素晴らしいカメラアイで迫り、楽しいエピソードの数々、機関車やモーターカーなどの紹介など、氏ならではの豊富な写真を使って立山砂防軌道の決定本となると確信しております。
 ただいまこちらで特設サイトを公開中です。




*勿論これ以外にも定番商品たる「各種運材台車」などは再生産を重ねていきますし、状況によっては上記以外の製品、新しいタイプの運材台車や貨車などが発売される可能性もございます。


本年度も昨年同様何卒宜しくお願いいたします。