2019年度の製造予定


あけまして、おめでとうございます。
 毎年恒例の「大風呂敷」を広げる候となりました。
 皆さん、この大風呂敷を結構楽しみにして下さってるようで、年の瀬になると「来年はどんな大風呂敷を広げてくれるか楽しみにしています!」的なメールをよく頂きます(^^♪。
 まあ、寄席へ大笑いしに行くような、軽い気分でお楽しみ下さい(^O^)。
 なお、製品は総てHOeで、製品の前の番号は必ずしも発売順ではありません。


1.根室拓殖の銀龍号X&Y
2.立山砂防の酒井製5tDL
3.立山砂防の無蓋車
4.立山砂防の人車
5.立山砂防の北陸製モーターカー
6.頸城のホハ2&3
7.木曽の酒井製124号機(旭川の酒井製10tDL)再生産
8.酒井製3.5tGL(再生産)
9.木曽の大型B型客車 No.3〜4
10.尾小屋のキハ3
11.尾小屋のホハフ6
12.別海&標茶の釧路製6tDL
13.浜中&標茶のボギー無蓋車



去年は大風呂敷に書かなかった隠し球とも云うべき「歌登のマイクロレールバスV」も発売してしまいましたが、今年もあまり公表してしまうと他社に先を越されて、困ってしまってもナニですから、ほどほどにしておきましょう(^^ゞ。

いずれの製品も、ナローゲージでありながら「手にした時に、これぞブラスモデル!」と思わずニンマリしてしまうような、小さくても手応えのある逸品に仕上がっております。

(赤文字の製品は、クリックすると該当ページにジャンプします)



1.根室拓殖の銀龍号X&Y
 かもめ号ちどり号と発売してみて、同じレベルの「銀龍号」が欲しくなったので、23年ぶりに設計をしなおして製品化を目指しましたが、残念ながら去年の発売には間に合いませんでした。
 今の時点でかなりな部品が出来上がっていますので、1月末までにはトータルキットが出荷できると思います
 リニューアルなった「ジャパニーズ・ギャロッピング・グース」をお楽しみに(^^♪。



2.立山砂防の酒井製5tDL
 今年から新しいシリーズ「立山砂防シリーズ」が始まります。
 その先陣を切って発売されるのがこの「酒井製5tDL」や下記の「無蓋車」や「人車」です。
 このDLには過去数次に亘って製造された「助六の酒井製5tDL」のノウハウが惜しみなく投入されますので、可動式3点支持動輪や安定した集電装置によって、史上最高レベルの「立山砂防」になると自負しております。
 また、このシリーズにはトロッコ界の重鎮・青森恒憲氏に監修をお願いしておりますので、氏と共に面白い車両が続々と製品化される予定です(^_-)-☆。


3.立山砂防の無蓋車
 「立山砂防軌道」の主役は何と云っても無蓋車。森林鉄道における運材台車のような存在だけに、運材台車同様に何10年経っても見劣りのしない製品を目指して設計しました。
 一例を挙げるならば、実車の側板はチャンネル材の中に板を落とし込んでいるのですが、その構造を模型化しましたので、側板が2枚の状態にも、積荷によっては1枚の状態にも、はたまた板を取り払って、山から下りてくる際に無蓋車の上にもう1台無蓋車を乗せて編成を短縮化する姿も楽しめるようにしました(^_-)。


4.立山砂防の人車
 「立山砂防軌道」を支えている従業員を作業場まで運ぶのがこの「人車」です。
 無蓋車もそうですが、この人車も、私が40年前に訪れた際に採寸したものをスケールダウンしましたので、今から作業員の人形を用意して、楽しみにお待ちください(^O^)。


5.立山砂防の北陸製モーターカー
 採寸と云えば、このモーターカーもその時に細かく測っておきましたので(ベテランファンでしたら、ボクが大昔にTMSにスクラッチビルドしたものを発表したことを御記憶でしょう)、ようやく40年の時を経て製品化される事になります(^^♪。
 書き忘れましたが、精密なモデルにとって細かい標記は左右の両輪のようなもの。このシリーズを展開するにあたり、「アルプスモデル」さんとコラボする事も決まっております。


6.頸城のホハ2&3
 頸城シリーズに新しい客車が増えます。以前発売したホハ1は鉄板張りのものでしたが、この2&3は木板張りのオリジナルスタイル。
 ホハ2は小さな窓がズラリと並んだ美しい配列ですが、ホハ3は元はホロハだった名残で窓ひとつ分の処に仕切り板があった形跡が残ります。
 編成の楽しさはパッと見た時には同じに見えても、よくみると微妙に違っている妙なのではないでしょうか?
 そんな楽しさを与えてくれる客車たちです(^_-)-☆。
 同時に「ホハ1」を少量再生産致します。



7.木曽の酒井製124号機(旭川の酒井製10tDL)再生産
 こちらは2010年に少量生産されただけの誉れ高き幻の製品(^_-)。
 同じ酒井製10t機でも「キャブフォワード」とは大きくスタイルが異なり、デーンと張った大きなボンネットと、前面が傾斜したキャブの風貌が一種独特の迫力を持っています。
 力強いマシマ製モーターを搭載し、大きなボンネットの中にはウェイトもギッシリと詰め込んであり、動輪は3点支持方式を採用しておりますので、威風堂々とした走りっぷりを発揮。
 この製品は今回も少量しか製造しませんので、前回お買い逃がしの方や、新しくファンになられた方はお見逃しのなきよう。



8.酒井製3.5tGL(再生産)
 2009年に一度生産したきり再生産をしていませんでしたが、御要望が多いので改良再生産を致します。
 この機関車は現在でも魚梁瀬に保存されているので、御覧になられた方も多いでしょうが、酒井としては最小クラスのもので、その可愛さが最大のチャームポイント(*^^)v。
 それでいながら細密なロストワックスを駆使した台枠やボンネットの表現に自信アリ!です(^_-)。
 その台枠やボンネットは一体で鋳造されていますので、小型機と云えども面倒な半田付けは極力抑えられています。
 正にマスコットと云えるような全長僅か3cmほどの超小型GLです(^_-)-☆。


9.木曽の大型B型客車 No.3〜4
 当社では様々な木曽森林鉄道の客車を模型化してきましたが、この独特の屋根のカーブを持った客車はまだ製品化しておりませんでした。
 破風板も分厚い鈍重な雰囲気を持ったこの客車は重厚な佇まいを持っており、これまた編成の中に入れてやると得も云えぬ楽しさが味わえるのではないでしょうか?
 この客車用にも「アルプスモデル」さんから新しいレタリングが用意される事になっております。


10.尾小屋のキハ3
 キハ1キハ2と製品化してきて、「尾小屋の気動車3羽カラス」の仕上げはこの「キハ3」です。
 遠州鉄道から譲渡されてきたこの気動車はモダンさが売り物で、晩年のシーンには欠かせないものでした。
 このキハ3は尾小屋に動態保存されていますので、御覧になられた方も多いと思いますが、ボクも去年の夏に採寸をしに行ってきました。
 この車両にしか使えない軽快な台車も金型を起こして製造しますので、どうぞ御期待ください(*^^)v。


11.尾小屋のホハフ6
 尾小屋の客車は三重交通から譲渡されたものが大半を占めていましたが、この客車も同様でした。
 しかし、この客車の特徴は、まるで京浜急行の電車のように窓が大きくて開放的な雰囲気であった点です。
 同じ三重交通の仲間でありながらホハフ5の暗さとは対照的です(^O^)。
 そんなホハフ6も貴方の尾小屋に混ぜてあげてください(^^♪。


12.別海&標茶の釧路製6tDL
 「簡易軌道シリーズ」に新しいDLが投入されます!
 簡易軌道では道産子メーカーの車両が多く活躍しましたが、このDLも同様で、酒井や加藤といったメーカーとはひと味違う雰囲気を持っています。
 同時期に入線した機関車ですが、何故か両者には違いがあって、その微妙な違いを愛でるのもモデラーの楽しさ!(^^)!
 恐らくメーカー図面から察するに別海がオリジナルな姿だと思いますが、標茶では前の標識灯が2個増灯され、ヘッドライトの位置も変更されています。また細かい点ですが、ドアーハンドルの位置も異なっています。
 そんな道産子を貴方のミルクランドでも活躍させてみませんか?


13.浜中&標茶のボギー無蓋車
 道東の各町営・村営軌道の大きな役割のひとつに、酪農農家から出荷される生乳の輸送がありましたが、ゴンドラタイプタンクローリーの他にも無蓋車が活躍していました。
 浜中ではゴンドラと同列に連結されてその任に当たっていましたし、標茶では専らこの無蓋車が使われていました。
 そんな無蓋車に別売の集乳缶を載せてお楽しみください(^_-)。




*勿論これ以外にも定番商品たる「各種運材台車」や「浜中のミルクカーU」などは再生産を重ねていきますし、状況によっては上記以外の製品、新しいタイプの運材台車や貨車などが発売される可能性もございます。


本年度も昨年同様何卒宜しくお願いいたします。